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膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

「膝がポキポキ鳴るのって改善すべき?」

このように不安に思う方はいるのではないでしょうか。

 

膝がポキポキ鳴るだけなら問題ありませんが、音が鳴り続けたり、ミシミシ・ギシギシ鳴ったりする場合は改善しなければなりません。

 

本記事では、膝がポキポキ鳴る原因や対処法を解説します。

該当する方は適切な治療を受け、予防に努めましょう。

 

【目次】

 

 

 
当院の再生医療治療について

当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。


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膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

膝がポキポキ鳴る頻度が少なく、痛くない場合はそれほど気にする必要はありません

膝がポキポキと音がなるのは、キャビテーションが原因です。

 

キャビテーションとは、液体が低圧状態になったときに気化し、気泡が発生する現象です。

膝の関節液に溜まった気泡がポキポキと弾けて音が鳴ります

 

膝は、軟骨を保護するために関節液で満たされており、摩擦によるダメージを軽減するつくりになっています。

急激に関節を動かす場合、関節液の圧力が変化し、気泡ができて「ポキポキ」と音がなるのです。

 

膝がポキポキ鳴る頻度が多い場合は改善すべき

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

膝がポキポキなること自体は問題ありませんが、鳴る頻度が多い場合は改善しなければ鳴りません。

アメリカのテキサス州にあるベイラー医科大学の研究によると、膝のポキポキ音と変形性膝関節症の発症には関連性があるとされています。

 

膝のポキポキ音がない人に対して、まれに音が鳴る人は1.5倍、頻繁に音が鳴る人は3倍も変形性膝関節症のリスクが高いという結果が出ています。

動くたびに関節が鳴る場合、変形性膝関節症のおそれがあるため、速やかに医療機関を受診しましょう。

 

膝がポキポキ鳴る以外に注意すべき状態

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

膝がポキポキ鳴り続けると、変形性膝関節症のおそれがあります。しかし、以下の状態にも注意しなければなりません。

 

  • 膝がミシミシ・ギシギシ鳴る
  • 膝がO脚に変形している
  • 膝に水がたまっている
  • 膝が曲げ伸ばしにくい
  • 扁平足になっている

 

膝の音だけでなく、形や動きなどに違和感がある場合は、医療機関に相談してください。

 

膝がミシミシ・ギシギシ鳴る

軟骨がすり減り、大腿骨と脛骨がぶつかると、膝を曲げたり伸ばしたりする際に「ミシミシ」「ギシギシ」と音が鳴ります。

この場合、変形性膝関節症のおそれがあるため、速やかに医療機関を受診してください。

 

変形性膝関節症が進行すると「ガリガリ」「ゴリゴリ」と鈍い音が鳴り始め、激しい痛みを伴うことがあるため、早めの治療を心がけましょう。

 

膝がO脚・X脚に変形している

日本人の変形性膝関節症の9割は、膝の内側の軟骨がすり減る内側型(ないそくがた)になっています。

内側型の場合、O脚になることが多いとされています。

 

また、膝の外側の軟骨がすり減るX脚の場合もなんらかの疾患が疑われるため、速やかに医療機関を受診しましょう。

 

膝に水が溜まっている

膝に水が溜まっている状態の場合、変形性膝関節症のおそれがあります。

膝の水は、膝がスムーズに動くために必要不可欠なものです。

 

しかし、炎症が起こり、過剰に水が溜まる場合、激しい痛みを伴います。

膝が腫れぼったくなるなどの違和感がある場合は、迷わず医療機関を受診してください。

 

膝が曲げ伸ばしにくい

関節内の組織が炎症を起こしたり、膝の周りの筋肉が固まったりすると、膝が曲げ伸ばしにくくなります。

膝を曲げられる角度がだんだんと小さくなっていく場合、変形性膝関節症のおそれがあります。

 

膝が曲げられる角度が狭まると、日常生活に支障をきたしてしまうため、早めの治療を心がけてください。

 

扁平足になっている

変形性膝関節症では膝関節が内側にひねられ、扁平足を伴っていることが多いとされています。

扁平足とは、足の裏の土踏まずがなく、平らになった状態です。

 

放置すると、体のバランスが崩れて膝関節に負担がかかり、痛みが増えるおそれがあります。

扁平足の方は、インソールを活用するなどして治療しましょう。

 

動くたびに関節が鳴る変形性膝関節症を治療する方法

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

動くたびに関節が鳴る変形性膝関節症を治療する方法は以下のとおりです。

 

  • 運動による治療
  • 薬による治療
  • 手術による治療

 

上記をうまく活用し、膝を伸ばすときの内側の痛みを緩和してください。

 

運動による治療

膝の回復に向けて、​おもに等尺性大腿四頭筋訓練法と呼ばれるリハビリテーションをおこなう必要があります。

等尺性大腿四頭筋訓練法とは、仰向けで寝た状態で、踵を20cm離れるぐらい上に上げる訓練です。

 

等尺性大腿四頭筋訓練法は体重がかからず、膝関節の動きも伴わないため、痛みなく続けられます。

変形性膝関節症でお悩みの方は、自宅でも積極的に実践しましょう。

 

薬による治療

変形性膝関節症治療に対して有効なのが、ヒアルロン酸注射です。

ヒアルロン酸は、人の体内に存在する成分であり、関節がスムーズに動くためのクッションとしての役割があります。

 

関節内のヒアルロン酸が減少すると、クッションの役割が薄れて膝への負担が増えてしまい、痛みが強まるおそれがあります。

変形性膝関節症によって骨と軟骨が擦れ、減少したヒアルロン酸を補うことで、膝の痛みを和らげることが可能です。

 

手術による治療

手術による変形性膝関節症の治療法は以下3つです。

 

  • 高位脛骨骨切術
  • 脛骨粗面前方移動術
  • 人工関節置換術

 

骨の形や状態によって、選択すべき治療法は異なります。主治医と相談の上、適切な治療を受けましょう

 

高位脛骨骨切術

高位脛骨骨切術とは、O脚に変形した脚のすねの骨を切り、傾きを変えて正常な形に戻す治療法です。

メリットは、関節や筋にダメージが加わりにくい点です。

 

一方で、手術の手技が高度であり、長期間の機能訓練が必要な点がデメリットとして挙げられます。

 

脛骨粗面前方移動術

脛骨粗面前方移動術とは、膝蓋骨を前方に移動させ、スクリューで脛骨に固定する治療法です。

 

骨の形に異常がある場合におこなう治療法であり、膝蓋骨が脱臼しているケースでおこなわれることがあります。

 

人工関節置換術

人工関節置換術とは、炎症を起こした膝関節を人工の機器に置き換える治療法です。

関節の機能を回復させ、痛みを取り除くことが可能であり、体全体のバランスを調整しやすくなります。

 

ただし、筋力が衰えている場合はリハビリテーションに時間がかかり、運動機能の回復が難しくなります。

筋力を向上させるための運動療法を継続することが大切です。

 

膝がポキポキ鳴るのを防ぐ対処法

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

膝がポキポキ鳴るのを防ぐことで、変形性膝関節症の予防が期待できます。以下の対処法が有効ですので、実践しましょう。

 

  • 足首の底屈をストレッチ
  • 太ももの裏側をストレッチ
  • 脚上げ体操
  • ウォーキング

 

いずれも、簡単に実践できる対処法です。無理のない範囲で少しずつ試してみましょう。

 

足首の底屈をストレッチ

片方の足関節を直角に曲げ、そのまま5秒静止してください。

その後、まっすぐの状態に戻し、5秒静止しましょう

 

太ももの裏側をストレッチ

膝を伸ばした状態で座り、脚を大きく開いて背筋を伸ばしながら体をゆっくり倒して10秒間静止してください。

姿勢が苦しい場合、無理に膝を触る必要はありません

 

脚上げ体操

仰向けになった状態で片方の膝を直角に曲げ、もう片方の膝を伸ばしたままゆっくり上げましょう。

床から10cm程度上がった状態で5秒静止してください。

 

その後、ゆっくり足を下ろし、2〜3秒休憩してください。これを20程度繰り返しながら、左右交互におこないましょう。

 

ウォーキング

20~30分程度のウォーキングをおこなうと効果的です。

痛みがある人は、テーブルに両手をついて足踏みすることをおすすめします。

1日100歩程度を、朝晩の2回おこないましょう。

 

また、水中歩行も効果的です。

前歩き・横歩き・後ろ歩きをすることで、マッサージ効果が期待できます。

また、温水によって痛みを和らげる効果も見込めるでしょう。

 

膝がポキポキ鳴る人はこれをチェックしよう

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

膝がポキポキ鳴ることで不安が募る方は、以下の内容に該当するかチェックしてみてください。

 

  • 膝を動かすたびに関節が鳴る
  • 膝の動き始めに痛みが出る
  • 膝を動かす際に引っかかったり、力が抜けたりする
  • 靴の底が偏っている
  • 太ももが痩せている

 

該当する方は、医療機関を受診し、専門の医師に相談してみてください。

 

まとめ

膝がポキポキ鳴るのは改善すべき?原因や対処法を解説

膝がポキポキ鳴るだけの場合、改善する必要はありません

一方で、膝がポキポキ鳴るのが継続する場合は変形性膝関節症の恐れがあるため、改善する必要があります。


また、膝がポキポキ鳴る以外にも膝の形に異変がないか、痛みが続いていないかといったことを把握することが大切です。

膝がポキポキ鳴るのを予防するためには、足首のストレッチやウォーキングなどがおすすめです。


健康的な毎日を過ごすためにも、日頃から運動やストレッチをおこない、変形性膝関節症を予防しましょう。

 
 

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