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膝裏を押すと痛いのはなぜ?原因と対処方法を詳しく解説

膝裏を押すと痛いのはなぜ?原因と対処方法を詳しく解説

 

膝裏を押すと痛いと感じるとき、「リンパが詰まっているのか」「何かの病気なのか」と原因がわからず不安な方もいるでしょう。


この記事では、膝裏を押して感じる痛みの原因と、対処方法を詳しく解説します。

注意が必要な症状もお伝えするため、痛みが続いている方はぜひ参考にしてください。

 

【目次】

 

 

 
当院の再生医療治療について

当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。


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膝裏を押すと痛い原因

膝裏を押すと痛いのはなぜ?原因と対処方法を詳しく解説

膝裏を押すと痛いと感じる原因は、主に以下3つです。

  • 関節が炎症している
  • 筋肉が炎症している
  • 膝裏のリンパが詰まっている

それぞれ詳しく解説していきます。

 

関節が炎症している

 

膝を押して痛いと感じる原因は、運動やケガ、加齢によって、関節の組織が炎症することにあります。 

膝関節は、3つの骨と骨同士をつなげる靭帯、動きを滑らかにする関節軟骨、クッションの役割を持つ半月板などで構成されます。

 

軟骨は一度損傷してしまうと修復が難しく、破壊や変性することが特徴です。

加齢とともに軟骨成分は減少し、軟骨細胞の代謝も低下します。

軟骨がすり減るだけでは痛みは感じません。

 

しかし、削られた軟骨の破片によって、関節内の骨膜が刺激されると炎症が生じ、痛みや腫れが出現します。

よく「膝に水がたまる」と耳にしますが、炎症により関節液が増加した状態を表現しています。

特に、女性の方、肥満の方、過去に半月板や靭帯を損傷した方は、軟骨がすり減りやすいため注意が必要です。

 

筋肉が炎症している

 

膝裏を押して痛いときは、膝裏の「膝窩筋」が炎症してい場合があります。

膝窩筋は、膝関節を安定させる役割があり、屈曲と内旋をするときに使用する筋肉です。

 

荷重をかけた状態で下肢を捻る動きや、下り坂の歩行、反対の膝をかばう動作など、膝に過剰な負担がかかると炎症が起きます

歩行時や膝の曲げ伸ばしで痛みを感じることが多く、膝裏を押すと痛いと感じることもあります。

 

膝裏のリンパが詰まっている

 

流れが悪くなったリンパをほぐすために、膝裏を強く押すと痛いと感じることがあります。 

膝裏を押すと痛いのは、リンパの流れが悪いからではありません。

 

深部リンパ周囲の緊張した筋肉も同時に刺激されることで痛みを感じます

膝裏には「膝窩リンパ節」があり、侵入した細菌やウィルスと戦う働きと、老廃物や毒素を排出させる働きがあります。

リンパの流れが悪いと、足のむくみや疲れにつながるため、運動不足やストレス、冷えに注意しましょう。

 

膝の病気?治療が必要な可能性

膝裏を押すと痛いのはなぜ?原因と対処方法を詳しく解説

膝裏を押して痛いと感じることは、治療が必要な病気のサインである場合もあります。

上記で解説した原因の他に、可能性のある病気についても解説します。

 

ベーカー嚢腫

 

ベーカー嚢腫は、膝の裏側に関節液がたまって袋状に膨らむ疾患です。

膝裏にしこりができると、不快感や痛み、膝の曲げづらさが出現します。

 

増大してふくらはぎの筋肉に広がったり、破裂したりする危険性もあるため、整形外科の受診がおすすめです。

 

関節リウマチ

 

免疫系の異常によって発症する関節リウマチは、骨膜と関節液の炎症により、腫れや痛みを引き起こす疾患です。

特に女性に発症しやすく、複数の関節が同時に炎症を起こすことがあります。

 

最初に手足の関節が炎症することが多く、左右対称に圧痛、腫れ、こわばりなどの症状が現れます。

進行すると関節の変形や破壊がおこるため、整形外科やリウマチ内科に相談しましょう。

 

変形性膝関節症

 

変形性膝関節症は、加齢や過度な膝への負担によって、膝関節がすり減って骨膜が炎症することで起こります

 

症状は、痛みや腫れ、こわばり、関節の変形、関節液の貯留などです。病気が進行すると、正座や階段の上り下りが難しくなったり、歩行時にふらついたりする場合があります。

日常生活に支障をきたす病気であるため、整形外科の受診がおすすめです。

 

膝裏を押すと痛いときの自宅でできる対処法

 

膝裏を押すと痛いのはなぜ?原因と対処方法を詳しく解説

膝裏を押すと痛いときは、安静と保温が正しい対処法です。

サポーターやリンパマッサージについても説明するため、参考にしてください。

 

過度な負担をかけないように安静にする

 

ストレッチや運動をした方が良いと考える方もいますが、痛みを感じる時は無理せず膝を休めましょう

 

日常生活でも、正座や立ち上がり動作、立ち仕事など、膝に負担がかかる場面がたくさんあります。

休憩をとったり、痛みを感じる動作を避けたりして、膝の安静を心がけてください

 

自分でできる応急処置!保温やサポーター

 

冷えると痛みも強まるため、膝裏を温めて血行を促進することが大切です。

お風呂にゆっくり入ることや、湯たんぽ温めたタオルレッグウォーマーを使用しましょう。

 

「仕事でどうしても階段を上り下りする」「膝の曲げ伸ばしが避けられない」などの場合には、サポーターを使用する方法もあります。

サポーターの使用により、関節の動きを抑制することで痛みの軽減が図れます。

 

膝裏のツボ押しやリンパマッサージ

 

病気の心配がない場合は、膝裏のツボ押しやリンパマッサージも効果があるでしょう。

強くやりすぎるとリンパ節を傷つけて逆効果になるため、注意が必要です。

 

指4本を膝裏にあて優しくほぐすように回す方法や、押し上げるように指圧する方法があります。

力を入れすぎず、毎日継続することがポイントです。

膝裏の中央には、「委中」というツボが存在します。

膝を曲げた時に、膝裏にできる横線の真ん中にあり、腰部や足の症状に効きます。

 

具体的には、腰痛・坐骨神経痛・ぎっくり腰・膝の痛み・足のむくみに効果が期待できます。

椅子に座り、両手の親指を使って圧迫すると簡単にツボ押しができます。

左右5分ずつを目安に指圧しましょう。

 

周囲の筋肉の緊張が強いと、押すと痛い場合があります。

強い痛みを感じる時はすぐに中止してください

 

それでも痛みが改善されなければ医師へ相談しよう

 

安静や保温、サポーターを使っても痛みが良くならない場合は、我慢せずに医師へ相談しましょう。

早期に治療を受けないことで、膝に後遺症が生じる恐れもあります。

 

痛みが強くなった場合痛みが続いている場合は、一度受診することをおすすめします。

何科を受診するか迷ったときは、整形外科を受診しましょう。

仮に診療科が異なったとしても、医師が適切な診療科を紹介してくれます。

 

膝裏が痛む危険なサイン!病院受診のタイミング

 

膝裏を押すと痛いのはなぜ?原因と対処方法を詳しく解説

症状によっては、思いもよらぬ病気が隠れている可能性もあります。

以下の症状があれば、すぐに病院を受診してください。

 

すぐに受診が必要な、膝の痛みの症状

  • 膝の痛みが強く、歩行に支障がでている
  • 足のしびれ・ふくらはぎの痛み・皮膚色の悪さを感じる
  • 事故や運動の後、膝に強い痛みがある
  • 痛みの他に、熱感・こわばり・曲げづらさを感じる

 

特に、深部静脈血栓症には注意しましょう。

血流が悪くなり、足の血管に血の塊ができる病気です。

血の塊が肺で血管を詰まらせると肺塞栓となり、死に至ることもあります

前兆の症状に、左右どちらかのふくらはぎの痛みや皮膚の変色、むくみが挙げられます。

 

加えて、息苦しさや胸の痛みがある場合は、迷わず内科で良いので受診してください

スポーツや事故で膝や脛を負傷し、強い痛みを感じるときは、後十字靭帯損傷の可能性があります。

放置してしまうと、膝が不安定なままになり、合併症を引き起こす危険性があります。

痛みを我慢せずに整形外科を受診しましょう。

 

まとめ

膝裏を押すと痛いのはなぜ?原因と対処方法を詳しく解説

膝裏を押すと痛い原因は、主に関節の炎症、筋肉の炎症、膝裏のリンパが詰まっていることです。

膝の安静や保温、サポーターの使用で、膝の痛みを抑えましょう。

 

市販の鎮痛薬を内服する方もいますが、鎮痛薬が必要なほどの痛みがあるなら、整形外科の受診がおすすめです。

膝裏を押して感じる痛みには、問題が潜んでいる可能性があります。

痛みが続くとき、なかなか治らないときには、我慢せず医師に相談することをおすすめします。

 

 

 
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