【絶対ダメ】五十肩 完治寸前なのにやると悪化することワースト3【知識編】
東京神田整形外科クリニック、理学療法士の石山こと石Pです。
今回は、五十肩の完治寸前なのにやると悪化することワースト3についてお送りしていきます。
ということで、今回は完治直前の人向けの内容になっています。
全然痛みもほとんどなく、生活場面とかも問題はないのですが、最後にもうちょっとだけ肩が上がらないとか、そういう方向けですね。
第3位 自主トレをやめてしまう
第3位は自主トレをやめてしまうです。
これは中期の時も同じようなことがありましたけれども、治ってくるとせっかく今まで習慣的にやってきたセルフストレッチをやめてしまう、こういう人が非常に多いです。
「人生100年時代」なんて言われる昨今、五十肩になってもその後は40年・50年と人生が続きます。
悪くなってしまうのはほんの短い期間です。
これを治すにはその何倍も時間がかかる、ということは忘れないでほしいです。
それが嫌ならば、ぜひストレッチは継続しましょう。
これをくれぐれも忘れないでいただきたいです。
第2位 休息を取らない
第2位は 休息を取らないです。
五十肩がほとんど治りかけだからスポーツ・トレーニング・どんどん重ねていこう、これはものすごくいいことなんです。
ただ「週7でバリバリやっています」「とにかく早く治したい、復帰したいからバリバリやっています」など、これに当てはまる方いらっしゃいませんか?
病院にいらっしゃる方でも結構多いんですよ。
2018年のヴィクトリア大学の論文からです。
トレーニングに大事なのは週の回数や重さではなく、週の総負荷量と言われています。
総負荷量=強度×回数×セット数×週の頻度
つまり毎日とにかく重くしてトレーニングする、そして疲れたらやめる、そうじゃなくて週の半分でもいいんです。
強度を半分にして回数・セット数を倍に増やす、こうしても効果は同じと言われています。
トレーニングをやった人なら分かると思いますが、重さを半分にするというのはかなり楽に感じると思います。
それでいいんです。
トレーニング効果は同じなのに、しかも毎日やらなくていいというのはすごいことです。
そうすれば適度に休憩も取れますし、休憩が取れれば怪我のリスクも減ります。
つまり毎日休みなく頑張るというのは、実は怪我のリスクを増やしているだけです。
そしてその怪我が予後を悪くしますので要注意です。
第1位 運動で使うのが屈筋ばかり
第1位は運動で使うのが屈筋ばかりです。
すごく簡単にお伝えしますと、生活動作やデスクワークでは屈筋(曲げる筋肉)をよく使います。
一方スポーツでは伸筋という伸ばす筋肉を使います。
一般的には加齢によって重力がかかってどんどん伸筋が弱くなっていきます。
ですので、年をとっていくと屈筋が優位になってしまって姿勢が悪くなり、背中が丸まっていってしまいます。
五十肩の方はデスクワークなどで姿勢が悪い人が多いです。
また運動の習慣がない人も、とても多いです。
様々な論文では、運動不足が五十肩の原因なのでは、なんて言われています。
なのにせっかく良くなってきていざトレーニングを始めようとなったら、屈筋のトレーニングばかりしてしまう、これはよくないです。
代表的なのはダンベルカールとか、サイドレイズとかですね。
あとは「ウォーキングやジョギングをよくしている」という声も聞こえますが、例えば背中を丸めたまま走っていませんか?
運動をすることはとてもいいのですが、やっぱり屈筋が優位になっている状態と言えます。
このあたりは心当たりがある人が多いのではないでしょうか。
運動をしていることは大前提で大切なのですが、その質の問題ですね。
伸筋(伸ばす筋肉)を優位に使えている事が大事なポイントです。
代表的なのはローイング、引くマシンの運動とか、ラットプルダウンとかですね。
伸筋を使うというのもそうですし、あとは色々な関節を動かすというのもとてもいいです。
これもいくら伸筋を使うからと言ってもフォームがダメだと全然話が変わってきますので、正しいフォームでやるのが大事です。
伸筋のトレーニングは絶対に取り入れてください!
まとめ
ではおさらいです。
- 第1位 運動で使うのが屈筋ばかり
- 第2位 休息を取らない
- 第3位 自主トレをやめてしまう
これらの悪い例から学んで、しっかり回復まで駆け抜けましょう。
以上、五十肩の完治寸前なのにやると悪化することワースト3でした。
引き続き五十肩について発信していきますので、記事のチェックをお願いいたします。
五十肩専門YouTubeチャンネルではすでに数多くの動画をアップしていますので、チャンネル登録や高評価などよろしくお願いいたします。
実際に五十肩リハビリを行ってみたい方は、ぜひ理学療法士の石山こと石Pをご指名ください!
以上、理学療法士の石Pでした!