五十肩の夜間痛はなぜ起きる?詳しい理由と対処法について!
東京神田整形外科クリニック、五十肩リハビリ治療責任者・理学療法士主任の石山こと石Pです。
今回は、五十肩で夜の激痛はなぜ起こる?についてお話していきます。
夜間痛はなぜ起こるのか
五十肩の夜間痛はなぜ起こるかについてですが、最初に夜間痛の原因概ね2つあると言われています。
①関節内の圧力が上昇して起きる
②骨の内圧が上昇することで起きる
それぞれ詳しく説明していきます。
①関節内の圧力が上昇して起きる
まず1つ目の、関節内の圧力が上昇して起きるについてです。
今回は模型を使って説明していきます。
こちらの鎖骨の一番端の部分を肩峰と言います。(写真1)
写真1
その後ろ側、ここに肩甲骨があります。(写真2)
写真2
この肩峰と肩甲骨の間に上腕の骨が収まって、肩関節を構成しています。
上腕骨の上の部分、この隙間を肩峰下と言います。(写真3)
写真3
骨の模型なので骨しかありませんが、本来は肩の周りに靭帯や筋肉といった組織があります。
この周りの組織が炎症を起こしたり、固くなってしまうことで、3者の位置関係が崩れて肩峰下の内圧が上昇します。
肩峰下の増大した圧力によって、痛みが発生するということになります。
実際にこういった肩峰下を構成する靭帯の一部を切除する手術がありまして、それをすると夜の痛みがなくなったという報告もあります。
やはり肩峰下への圧力が1つの原因となっていると言えます。
②骨の内圧が上昇することで起きる
2つ目の骨の内圧が上昇することで起きるについてです。
骨の内圧というのはイメージが湧きにくいと思いますが、実際に骨というのは筋肉と同様に血流が豊富にあります。
骨の仕事の1つに血液を作る仕事がありますし、重度の骨折をすると出血多量で輸血が必要になるケースがあるほど、骨というのは非常に血流に富んでいます。
血流があれば当然血流障害もあります。
肩周辺の組織が炎症で晴れていたり、強い痛みがあると、骨の中の血管も収縮してしまいます。
すると滞った血流が骨の中で圧力を上げてしまい、これが痛みになってしまうわけです。
こうしてみると肩というのは、非常に圧力の変化に弱い関節とも言えます。
天気が悪くて気圧の変化で痛みが出るのも、まさに同じような原因であると言えます。
痛みの解決方法
痛みの解決としては、寝る時に肩の内圧が上がらないように環境設定することがとても大事です。
こちらの夜間痛については、すでに記事化&動画化していますので、そちらをご覧ください。
少し痛みが落ち着いたら、今度は肩甲骨・鎖骨・上腕骨、この3者の位置関係を崩して、内圧を上げる原因になってしまう、また痛みでいち早く縮んでしまう筋肉を緩める、といったストレッチが必要です。
こちらもすでに記事化&動画化していますので、ぜひそちらもご覧ください。
>>【ゼロから始める五十肩リハビリ】たった3つの運動で改善【五十肩 初期】
そのストレッチを実践していただいて、今日から熟睡できるようにしましょう!
まとめ
以上、五十肩の夜間痛はなぜ起こる?について解説しました。
ご質問等ありましたら、YouTubeでのコメントをお願いします。
引き続き、五十肩をしっかり治していきたいという方は、過去のブログも参考にしてみて下さい。
また、五十肩専門YouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。
実際にリハビリを受けたい方は、当院にお電話にてリハビリの予約を取って頂けるといいと思います。
その際は、理学療法士の石Pをご指名下さい!
以上、理学療法士の石Pでした!