変形性膝関節症のセルフチェック方法!なりやすい人や対策を解説!
こんにちは!
膝専門 東京神田整形外科クリニックの理学療法士の神林です!
「今回はあなたも変形性膝関節かも、セルフチェック方法」というテーマでお話していきます。
これまでの私の経験と論文を参考にしながら、こんな症状がある人は変形性膝関節症かも、というところを説明していきます。
また、どのような症状がある場合は受診した方がいいのか、運動やリハビリはした方がいいのか、などのアドバイスもしていきたいと思います。
変形性膝関節痛かも?症状でチェック【理学療法士が解説】
変形性膝関節症のよくある症状
結論から言いますと、変形性膝関節症のよくある症状は以下の表の通りです。
表1
左側の列は膝の進行度のステージになります。
初期・中期・末期と3段階になっています。
右側の列は具体的な症状が書いてあります。
変形性膝関節症の初期の方は、このような症状があります。
立ち上がりの時の痛みや、動き始めの痛み、または朝起きた時のこわばりが症状として挙げられます。
中期になってくると正座が難しくなったり、階段の上り下りで膝が痛んだり、膝に水が溜まったりなど、このような症状が出てきます。
末期になると歩くのが難しくなり、歩行困難となります。
または膝の曲げ伸ばしだけでも、痛みが出てきます。
このように膝の症状によって、膝の進行度がどれくらいにあるのかというのが、ある程度予想することができます。
皆さんはどのステージに当てはまりそうでしょうか。
変形性膝関節症になりやすい人
続いて、変形性膝関節症になりやすい人を説明していきます。
こちらの図をご覧ください。
図1
まずは加齢です。
50歳以上の方は年を重ねるにつれて膝への負担が増え、変形性膝関節症になりやすいと言われています。
また肥満の方は体重が増える分、膝への負担が大きくなり、変形性膝関節症になりやすいと言われています。
また女性と男性では4対1の割合で、女性の方がなりやすいと言われています。
後は外傷歴ですね。
・今までに膝を怪我したことがある
・小さい時に膝をひねってしまった
・靭帯を損傷した
そういった外傷歴がある方は、変形性膝関節症になりやすいとも言われています。
さらに膝の変形が目立つ方や、膝周りの筋肉が落ちてきた方も、変形性膝関節症になりやすいと言われています。
受診した方がいい症状
では次にどのような症状がある方は受診した方がいいのか、というところを説明していきます。
症状としては、特に膝に水が溜まっている方は、なるべく早く受診した方がいいと思います。
水が溜まる原因としては、O脚に変形などの膝への負担が挙げられます。
膝への負担がかかることによって軟骨がすり減り、周りの組織に刺激が加わることで、水が溜まると言われています。
そうすると歩いている時の痛みや、膝の曲げ伸ばしがスムーズにできなくなってしまいます。
こういった症状がある場合、一度膝の状態をレントゲンを撮って確認した方がいいと思います。
なるべく早い受診をお勧めします。
その他の症状では、
・階段の上り下りで痛む方
・立ち上がり時に痛む方
このような症状を持っている方も、早めに一度受診をして、レントゲンを撮って診てもらう方がいいかと思います。
変形性膝関節症の対策
続いて変形性膝関節症の対策について、どうしたら良いのかを説明していきます。
これはざっくりいうと、リハビリや運動になります。
なぜリハビリや運動が大切なのかと言うと、先述したように肥満や運動不足、筋力低下が関係しているからです。
なのでリハビリや運動で膝の動きをスムーズにしたり、筋力をつけたりというところが対策には非常に大切になってきます。
リハビリや運動がおすすめな方
どのような症状がある方は、リハビリや運動がおすすめなのかというところですが、これは全員です。
初期症状の方や中期ぐらいの症状の方というのは、
「なんとなく今は大丈夫」
と思っている方が多いと思います。
しかし膝の変形の進行や、痛みの予防のためにも、なるべく早い対策・予防として運動やリハビリをおすすめします。
今は少し痛いだけで日常生活に問題がなくても、これから先のことを考えた時に、進行してから変形を治すというのは難しいことです。
そのため、なるべく早くから予防として運動やリハビリをおすすめします。
末期の方にも、これ以上悪くならないようにという意味でも、リハビリや運動をおすすめします。
何もしないと痛みや変形が進行してしまうので、なるべく現状維持をするために
・筋力をつける
・膝の可動域をスムーズにする
こういった運動やリハビリをおすすめします。
ではどんな運動やストレッチをやった方がいいのか、というところについては、別の記事や動画で説明していますので、ご確認下さい。
まとめ
「今回はあなたも変形性膝関節かも、セルフチェック方法」というテーマでお話してきましたが、いかがだったでしょうか。
変形性膝関節症の症状に当てはまった方、または当てはまらなかった方、よく分からなかった方もいると思います。
何か相談や質問がありましたら、一度診察に来て頂くか、神林がLINEで対応しますので、よろしくお願い致します!