再生医療特集ページ(手術をしないで膝の痛みを治したい方へ!)
1 再生医療は別名細胞治療
2 再生医療の種類が分からない人は料理に例えると分かりやすい?
3 再生医療は保険適応になるか?
5 現在最もお勧めの再生医療とは?
6 再生医療は必ず専門医のもとで(ご予約方法)
1 再生医療は別名 細胞治療
再生医療はその名の通り、”再生”されることを期待した治療になる。再生とは、トカゲの尻尾を切った後にニョキっとはえてくる様態を指す。
整形外科領域であれば、変形性膝関節症によって失われた軟骨が再生医療によって再生されることを期待した治療になる。
幹細胞やiPS細胞は”分化”能といって”何かになれる”能力を持っている。すなわち、幹細胞やiPS細胞は軟骨になり得るということになる。
しかし一方で、PRP(多血小板血漿)は血小板(普段は出血した血を止めるなどの役割を果たす。これが無いとカッターで指を切ってしまうと全く血が止まらないかもしれない??)による治療なわけであるから、
”分化”能を持たない。つまり、PRP自体が軟骨になるということはない。PRPは再生医療ではないのではないか?という疑問が出てくるだろう。
しかし、一方でPRPによる成長因子(有効成分のようなイメージで捉えて頂いて大丈夫です)が組織を”修復”する可能性はある。
ややこしいかもしれないが、再生と修復は意味が異なる。今ある傷付いた軟骨を修復するのか、それとも新しく軟骨を作るかの違いがそこにはあり科学的にはしっかりと区分すべきである。
こういった問題があるがPRPも現状再生医療の区分として扱われている。これは日本だけではなく、世界中でPRPも再生医療の区分として扱われている。
そこで、この問題を解決するのが細胞治療という概念だ。そもそも、幹細胞を膝に注入したからといって必ず軟骨が再生されるわけではない。再生される可能性があるというだけである。論文や学会などの報告では、幹細胞治療ですら、再生をしているのではなく修復する程度だろうという見解も多い。(安易に幹細胞を注射すれば再生するという医師には注意が必要?)幹細胞ですら、成長因子(上記参照、有効成分のようなもの)によるパラクライン効果によって治療がなされているという見解も多い。そのため、幹細胞培養上清液などが注目を浴びていることになる。
かなり、頭が痛くなるような説明であると思うが、簡単に言えば、再生するかどうか?の議論はものすごく難しいが、細胞を使った治療であることは間違いないわけで、細胞治療と名付けるのが適切であろうという意見もあり、私自身もその意見に賛同である。皆さんはいかがお考えでしょうか?
かなり複雑で分かりにくい内容かと存じます。まずは専門家の私のところに診察にいらして下さいませ。
再生医療はこんな人にお勧め
✔️変形性膝関節症と診断された
✔️半月板損傷と診断された
✔️ヒアルロン酸が効果がなかった
✔️根本的な治療を行いたい
✔️リハビリが効果がなかった
✔️手術はしたくない
✔️人工関節は避けたい
(コチラのページでは変形性膝関節症に対する再生医療について詳しく解説しております)
2 再生医療の種類が分からない人は料理に例えると分かりやすい?
再生医療は常に進化している。
概ね脂肪か血液を加工することによって治療薬を作成するわけだが、
その”進化”を可能にしているのがその加工方法の改善による。
加工方法と聞くと何だか難しいように感じるかもしれないが、加工とはすなわち調理方法のようなものだと私は思う。
ある人が血液中の血小板が”美味しい”と発見したのがPRPになる。料理で例えるならば、牛肉を焼くと凄く美味しいと発見したのと同様のイメージで捉えて頂いて大丈夫です。
そして、そのPRPをフリーズドライすることで、長期保存を可能にしたのがPRP-FD(PFC-FD™)である。これはまるで、牛肉を焼いて乾燥させること(ビーフジャーキーのようなイメージか?)によって味を濃縮しさらに保管を可能にしたイメージに近い。
そしてさらに注目度の高いPRPがAPSである、これはPRPを作成した後に特殊なビーズで脱水濃縮することでPRPの効果を高めた治療法になる。例えるならば、牛肉を焼いて、さらに圧縮鍋で味を染み込ませたイメージだろうか。
最後に当院で使用しているGOLDIC(PRP-GOLD)は、血液を金と加温状態で反応させて、有効成分を取り出す治療だが、これは牛肉を金と1日かけて煮込むことで旨味を倍増させたイメージになる。
何となくイメージをお掴み頂けましたでしょうか?
料理と同じでその人の口にあった料理があるように再生医療にも、その人(疾患)にあった再生医療があります。
まさに、再生医療ドクターは料理人といったところでしょうか。
分かりやすくお伝えしたつもりですが、それでも難しいかと存じます。まずは専門家の私のところに診察にいらして下さいませ。
3 再生医療は保険適応になるか?
結論から言えば”いずれ”保険適応になると考えます。逆に言えば、まだ保険適応になっていないのか?(2020年7月現在)という気持ちで沢山です。
ただし、現状保険診療になる予定はない。
変形性膝関節症に対する保存治療(クリニックで簡単に出来る治療)はヒアルロン酸、物理療法(良く言う電気治療のこと)、理学療法が主体であるが、この様式はもう何十年も変わっていない。
電話で言えばいまだにダイヤル式黒電話がそのまま使用されているイメージに近い。外来で患者様に軟骨が減った病気とのことですが、軟骨はヒアルロン酸で再生するんですか?と聞かれ、いえ再生
されません。という悲しいやりとりをもう何年も何年も繰り返している分になる。
しかし、この数年でようやく再生医療というiPhoneが登場し、患者様そして整形外科医も歓喜の気持ちでいっぱいである。
ようやく、再生医療という本当の意味で変形性膝関節症などを治す治療法が生まれたのだから。しかも、この数年で非常に多くの学会報告、論文報告がされ、その有効性の高さや副作用の少なさは十分素晴らしいものと考える。一方で問題は治療費が非常に高額であるということ。血液由来の治療は数万から数十万円。脂肪由来の治療は100万円〜である。変形性膝関節症の有病者数が1000万人と言われており、それら全員に保険適応で治療されるとなると医療費の問題はさらに悪化してしまうだろう。再生医療は変形性膝関節症だけでなく、変形性股関節症、靭帯損傷、腱損傷などにも有効と言われており、その全てを保険適応とした場合の医療費は想像するだけでも凄いことになる。そういった財政の問題なども考えられるが基本的には保険適応になると考えますし、またなって欲しい治療であると考えます。一方で、保険適応の適応疾患基準をしっかりと定め、皆様の血税である税金が無駄に使用されない工夫も必要であるとも考えております。
現在日本で最も使用されている
再生医療PRP-FDの実際の治療価格についてコチラにて詳しく
説明しております!出来るだけ安く受けたい!と言う方は是非ご参考下さい!
5 現在最もお勧めの再生医療とは?
再生医療の進歩は非常に早い、そんな日進月歩の中現在、再生医療専門家の私が最もお勧めするのが
PRP(PFC)-FD™治療になる。その理由は現在治療症例数が1万症例を超えたと言われており、その
有効性の高さ及び副作用の少なさが症例数により十分にうかがえるからである。
勿論、全ての人に効果がある!と言い切ることは難しいだろうが、現状最もスタンダードな
再生医療治療の一つであり、ファーストチョイスとしてお勧めである。
勿論、PRP(PFC)-FD™が効果がなかった場合はACS(GOLDIC)や幹細胞培養上清液などを試すことで
治療効果が得られることもあるためご心配なく。
そんな最も現在ファーストチョイスとしてお勧めさせて頂く、
6再生医療は必ず専門医のもとで(ご予約方法)
再生医療はかなり複雑です。必ず専門医のもとで加療を行って下さい。
変形性膝関節症・半月板損傷は勿論、再生医療のことは
東京神田整形外科クリニック(03−5295−2020)
までご連絡お待ちしております。
当院の再生医療治療内容は上記リンクで詳しく解説しております。
ご参考下さいませ。
院長の詳しいプロフィールはこちら!
尚、上記の一連の文章は
ベンベン先生こと、院長の田邊が直接記載しております。
※PFC-FD™は、セルソース株式会社の提供する商標です。