半月板損傷に対する再生医療について
1半月板損傷とは
半月板と膝関節内に存在している組織であり、半月形をするため半月板と言う。
クッションと言うような表現をすることも多いが、実際に触った感触は軟骨のようにかなり
硬い印象である。
その半月板はスポーツによる外傷でも損傷を受けるだけでなく、
変形性膝関節症の一部の病態として加齢変化的に損傷もされる。
半月板は軟骨と同様に血流が疎であるため白くまた修復がされにくいのが特徴である。
そのため一般的には一度傷ついたものは修復が困難なことも多い。
手術による縫合術や時としては切除術が行われるがその前に一度再生医療と言う選択肢は
記憶に留めておいても良いかと考える。
2再生医療とは
再生医療とは別名細胞治療とも呼ばれ、脂肪細胞や血液細胞などの人間の細胞をもとに
作成される治療薬のことであり、昨今注目されている。
上記に示した通り、半月板は血流が疎であるため自己修復が難しいのだが、
これらの再生医療は修復を促す効果があり、手術を受ける前に一度は検討したい治療である。
しかし良いことばかりではない。
それは、現在保険適応が効かず自費診療となるため非常に高額である、
最も安いPRPで数万円、進化したRPPで数十万円、幹細胞治療で100-200万円と高額であるため
適応を間違えばかなりの金銭的損失を被ることになり、的確な判断が重要となる。
3半月板損傷に対するPRP(PFC)-FD™治療
現在、最も日本で治療実績が多いのはおそらく、セルソース社が手掛けるPRP-FD(PFC-FD™とも記載)
であると考えられる。
その治療実績は数千もしくはすでに1万を超えているかもしれない。
変形性膝関節症に対する治療実績では?と思う方もいらっしゃるとは思いますが、
変形性膝関節症で半月板が損傷もしくは劣化していない症例が少ないことを考えれば、
変形性膝関節症に対する治療実績を半月板の治療実績としてカウントする部分があっても良いものとも
考える。少なくとも、投与実績数は非常に多く、その安全性や効果の高さがうかがえる。
そのため、半月板損傷の場合にPRP(PFC)-FD™治療を選択肢の一つに考えることは有益と考える。
4半月板損傷に対する幹細胞培養上清液治療
先にのべた通り、再生医療は大きく分けて血液由来か脂肪由来である。
上記のPRP(PFC)-FD™は血液由来の治療である。
それに対して、幹細胞培養上清液は脂肪由来になる。
脂肪幹細胞培養は非常に高額であるのに対して幹細胞培養上清液は6万円〜と
比較的リーズナブルである。そのため 、脂肪幹細胞培養治療を検討する前に
一度は試してみたい治療の一つと考える。
5半月板損傷に対するACS治療
現在、PRPは進化をしている。
ACS治療はまさにその最先端治療と言えるだろう。
当院ではGOLDIC治療として提供している。
ご自身の血液を金と反応させることで、修復成分を増幅させ治療効果を高めている。
他の再生医療を試したが効果がなかった人は一度お問い合わせ頂きたい。
手術の前に一度は検討したい治療の一つと考える。
6ご予約方法
お電話 03-52952020
もしくは
上記内容は整形外科専門医、ベンベン先生こと院長の田邊が直接記載しております。
※PFC-FD™は、セルソース株式会社の提供する商標です。