膝の裏の痛みに隠れた危険信号と急に痛む膝裏の原因と解決方法とは?
日々の生活において膝の裏に痛みや歩くときに急に痛む事はありませんか?
今回は膝の裏の痛みがどうして出るのか痛みに対して隠れている疾病や対応策などを理解でき、咄嗟の対応ができるようにしていきましょう。
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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①なぜ膝の裏が痛くなるのか?
膝の裏が痛くなる要因の1つとして膝窩筋に問題があるとされています。
理由は以下の2つです。
- 膝の裏にある膝窩筋が硬くなったり機能が低下している
- 膝窩筋にはトリガーポイントという痛みの引き金になる
それぞれ説明していきます。
膝の裏にある膝窩筋が硬くなったり機能が低下している
膝を曲げる際に太ももと脛骨の動きが悪くなります。
半月板のインピンジメントと呼ばれる挟み込みが起こります
これによって膝の裏の痛みにつながることがあります。
膝窩筋はトリガーポイントという痛みの引き金になる
膝窩筋にはトリガーポイントという痛みの引き金になるポイントがあります。
痛みやコリの原因になり、膝の裏の痛みが起こることがあります。
さらに、膝窩筋が伸ばされる事により膝の裏の痛みにつながると言われています。
(画像1)
②膝の裏の解剖学
膝の裏の解剖学を説明していきます。
膝の裏の解剖学
膝の裏を構成する筋肉としては2つ存在してます。
膝の裏を構成する筋肉の1つ目としてハムストリングスがあげられます。
ハムストリングスは半腱様筋・半膜様筋・大腿二頭筋で構成される筋肉です。
役割としては股関節を伸ばす機能を持っています。
膝の裏を構成する筋肉の2つ目としては膝窩筋があげられます。
膝窩筋は半月板の外から後ろにかけて斜めに走行している筋肉です。
役割としては膝を曲げ膝下をうちに捻る機能を持っています。
上記の機能をスクリューホームムーブメントと呼びます。
スクリューホームムーブメントは膝を安定させ、膝の組織に負担をかけずに動かします。
膝窩筋の機能が悪いと制御機構が壊れ、膝の裏の痛みに繋がるとされています。
膝の裏が痛くなる仕組み
膝の裏の痛みを人間がどのように感じているかを説明していきます。
膝の裏の痛みは大きく分けて2つあります。
1つめは痛みの分別系です。
分別系とは、どこが痛い、どんなふうに痛いのか冷静に判断することです。
2つめは痛みの情動系
情動系とは痛みの中でも不快、不安、苦しいという感情に由来するものです。
上記の2つが同時に活動し脳に浮かび上がり痛みとなりますが、2つは別々の経路をたどります。
③膝の裏の痛みに隠れた疾病
膝の裏の痛みの隠れた疾患としてあげられるのは主に以下の4つです。
- 半月板損傷
- 靱帯損傷・捻挫
- ベーカー嚢腫
- 深部静脈血栓症
この4つを1つずつ説明していきます。
半月板損傷
膝の裏の痛みに隠れた疾患1つ目は半月板損傷です。
半月板損傷とは膝の半月板という軟骨が運動によるダメージや加齢などにより切れることがあります。
特に後根が断裂すると膝の裏に痛みが出ることがあります。
症状としては、膝の屈伸での引っ掛かり・ロッキング現象・膝の浮腫・膝裏痛が挙げられます。
靱帯損傷・捻挫
膝の裏の痛みに隠れた疾患2つ目は靭帯損傷・捻挫です。
事故やスポーツでの痛みが出現すると膝にある4つの靭帯が損傷することがあります。
また、一部が損傷し関節の適合性が保たれている状態は捻挫と呼びます。
靭帯が損傷を起こすと、腫れや内出血が起きたり、膝の動きが制限されたりします。
特に膝の裏が痛い時は後十字靭帯の損傷である場合が考えられます。
ベーカー嚢腫
膝の裏の痛みに隠れた疾患3つ目はベーカー嚢腫です。
ベーカー嚢腫とは膝の関節包に本来ない袋状の構造物ができ、中に液体(滑液)が貯まることを言います。
症状としては膝の裏が腫れる・屈伸運動にて痛みがあり中高年に多く出ると言われています。
深部静脈血栓症
膝の裏の痛みに隠れた疾患4つ目は深部静脈血栓症です。
同じ体制が続く事により下肢の血流が悪くなります。
それにより、脛腓骨静脈や膝窩静脈にて血栓ができます。
血栓が運動により肺に飛び肺塞栓症まで移行して最悪死に至る病気の一つです。
症状としては、ふくらはぎや膝の裏などに痛みが出現し赤みがあったり腫れが起こります。
④膝の裏が痛い時の対処法
膝の裏が痛くなった時の対処法を2つ説明していきます。
- RICE法
- 膝の裏の痛みに対するストレッチ
RICE法
膝の裏が急に痛くなった時の対処法として挙げられるのはRICE法です。
RICE法の意味として以下の4つがあります。
R=Rest(安静)
I=Ice(冷やす)
C=Compression(圧迫)
E=Elevation(挙上)
このRICEを用いて炎症による痛みを取っていきます。
炎症にはブラジキニン・プロスタグランディン・セロトニン・ヒスタミンなどが挙げられます。
特に急性疼痛においては安静と冷却を用いて対応するのが望ましいです。
膝の裏の痛みに対するストレッチ
長く続く膝の裏の痛みに対してのストレッチを2つ紹介します。
1.腓腹筋ストレッチ
膝の裏の痛みに対するストレッチの1つ目は 腓腹筋をストレッチ(アキレス腱伸ばし)です。腓腹筋の奥にある膝窩筋のストレッチも行えます。
2.ボールマッサージ
膝の裏の痛みに対するストレッチの2つ目はボールマッサージです。
膝窩筋は奥にあるために触ることが難しいとされています。
また、周囲の繊維も硬くなりやすいためにボールなどで硬くなった部位を全体にゆるめます。
強く当てすぎると線維等を痛めてしまう恐れがあるために、注意しながら行いましょう。
⑤膝の裏が痛くなったら
膝の裏の痛みに対する説明を行ってきましたが、痛みが出たらまずは整形外科に受診することを検討していきましょう。
東京神田整形外科クリニックでは膝関節の専門医が患者様一人一人の症状に合わせて診療のご相談を行っております。
膝の裏の痛みがあれば、一度整形外科に受診を検討してみてください。
⑥まとめ
今回は、膝の裏の痛みについて詳しく説明しました。
膝の裏の痛みには膝窩筋の影響が強く、膝の裏の痛みにはRICE法とストレッチを試してみてください。
膝の裏の痛みがあれば、一度整形外科に受診を検討していきましょう。
神田整形外科クリニックでは膝関節における認定医が在籍しており、皆様の膝の状態に親身に治療方針等決めて参りますので気になる症状等あれば当院にお越し下さい.
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