皆さん、こんにちは

東京神田整形外科クリニック院長の田邊です。

 

今回も私の父にゲストに来ていただいております。

本日は幹細胞培養上清液4回目をお届けいたしますので、ぜひ気になる方は最後まで読んでいただけたらと思います。

 

父は変形性膝関節症で、皆さまの中にも非常に悩んでいる方が多い症状になると思います。

父も膝の痛みに悩まされている1人です。

 

一般的に保険診療であれば、ヒアルロン酸治療が行われることが多いのですが、ヒアルロン酸治療ではなかなか治療効果が得られないという方も非常に多いのではないでしょうか。

 

そのような方にはぜひ「再生医療」という治療が現在普及してきており、私の父も実際に治療を行い効果が出ているため検討していただきたいと思います。

 

【目次】

 

 

 

再生医療について

 

膝の再生医療には複数の種類があります。

皆さんももしかしたら聞いたことがあるかもしれません。

 

PRPといって血液の治療も現在普及しています。

PRPはもちろん悪い治療ではなく私も良い治療だと思っていますが、より良い治療はないかと皆さん検索してみてください。

 

ズバリあります。

 

それは、脂肪を由来とした治療が有効ということがここ数年いわれており、その中でも脂肪の中にある「幹細胞」が膝の再生に非常に有効だとされています。

 

私の父は77歳ですが、77歳の脂肪を培養し膝に注入するわけではありません。

今回父には、20代アメリカ人女性の脂肪を原材料としたものを使用しています。

 

77歳の脂肪と20代の脂肪はどちらの方がたくさん栄養素が入っているでしょうか？

答えとしては、20代女性からとってきた細胞の方が当然修復する作用が強いということです。

 

今回父が受けている治療は、20代女性からとった脂肪を使った幹細胞培養上清液という治療になります。

 

治療する際に、注意点が2つあります。

 

• 自費診療
• 1回だけの治療では効果がない

 

自費診療に関しては、保険診療が効きませんので少し値段が上がります。

イメージとしては、歯医者さんに行くと銀歯は保険がききますが、インプラントは自費というイメージです。

 

膝の治療でいうと、ヒアルロン酸治療は保険が効きますが、幹細胞培養上清液に関しては自費診療になります。

 

そして1回の治療では効果がないことは私の今までの経験でわかっています。

そのため、複数回治療を受けることが非常に重要になってきます。

 

今回、私の父には6回プランで提案していますが、本来であれば2週間おきに治療を行っていただきたいのですが、富山県に住んでいるため1ヵ月おきに治療をし今回が4回目です。

 

つまり3回治療を終え、半分まで来たということです。

そのため、ここからもっと良くなると考えています。

 

3回目治療後の経過

 

田邊院長

では、父に3回治療を行った感想を聞いてみたいと思います。

 

3回治療を行ってみて、膝の調子はいかがですか？

 

院長の父

1番はじめからすると、かなり改善しています。

ガソリンタンクで例えると、5〜10しかなかったものが30〜35位までに増えたような感じです。

 

そして3回目の治療後からは、治療を受けたところがぐるぐると動いている感じがし、膝が固まってきた印象があります。

 

77歳から4年ぐらい若返った実感があります。

 

おかげで毎週ゴルフもできていて、18ホールを無事回ってきております。

その点においては良くなっていると思います。

 

院長の田邊

わかりました。

 

実際、生の感想も重要なんですが、毎回お伝えしている通り『KOOS（膝関節評価スコア）』という国際基準に則って痛みの評価を行っていきたいと思います。

 

右膝から見ていきますが、口頭での感想に関してスコア上は非常に改善しています。

 

画像1

 

問診票での緑色は治療前、青色は治療後になります。

 

膝の痛みの頻度「日に1〜2回」→「全くない」

膝をひねったり回したりする時「少し痛い」→「全く痛くない」

 

膝を完全に伸ばす時や完全に曲げる時「少し痛い」→「全く痛くない」

平らな場所を歩く時「少し痛い」→「全く痛くない」

 

階段の上り下りの時は治療前後とも「少し痛い」で症状は変わっていません。

 

結果として、階段の上り下り以外の項目は改善されていました。

 

右膝が左膝に比べると症状が比較的軽かったというところで、効果があったのかなと思います。

 

皆さんにもぜひ覚えておいていただきたいポイントなんですが、私は再生医療は最新治療で最も良い治療だと考えています。

ただし完璧な治療ではありません。

 

父は4〜5年ほどの改善かなと効果について話されていましたが、私も最近は10年膝を若返らせることを目標としています。

10年程度であれば膝を若返らせることを目指せるのではないかと思っています。

 

例えば見ている方が60歳であれば、50歳の膝だったら目指せるでしょう。

ただし30歳の膝を目指すのは難しいかもしれません。

 

それを1つの目標とされると良いのではないかと思います。

 

質問表であれば2段階程度でしたら、良くなる可能性が高いと説明しています。

 

例えば「ものすごく痛い」と答えている項目に関しては「少し痛い」程度までだったら目指せますが、「全く痛くない」までは改善しないということになります。

ぜひ覚えておいていただくといいと思います。

 

その中で年齢や体重だったり、膝の変形の度合いによって治療効果の予測値は変わってきます。

 

私の父に関しては、高齢であり、身長が高く体重もあります。

現在体重は85kgですか？

 

院長の父

はい。

 

田邊院長

体重も重く、変形の程度も強いということで、正直条件が悪いです。

全く効かない可能性もありましたが、3回やって効果があったため4〜6回と治療をしていくことで、必ずもっと良くなると思います。

 

それでは同様にして左膝の状況を見ていきましょう。

 

左膝もすごく改善されていると思います。

 

正直現在の膝の状態が改善できる最大値かなと思いますので、これ以上を期待するのは少し難しいかもしれません。

ただし先程の話と同じですが、4〜6回とやっていけば必ず良くなると説明させていただいています。

 

それでは、ピックアップして説明していきます。

 

画像2

 

問診票での黒色は治療前、黄色は治療後になります。

 

膝を完全に曲げる時「ある程度痛い」→「全く痛くない」

平らな場所を歩く時「ある程度痛い」→「全く痛くない」

階段を上り下りの時「ある程度痛い」→「少し痛い」

 

など、すべての項目で改善しています。

 

今回、治療方法は間違っていなかったということになりますので、4〜6回と頑張っていただけると良いと思います。

 

治療に関して不安な点はありますか？

 

院長の父

全くありません。

 

田邊院長

大丈夫そうですね。

ではこのまま頑張っていきましょう。

 

それでは皆さん結果を楽しみにしていてください。

 

幹細胞培養上清液の施術

 

田邊院長

それでは4回目の注射をしていきます。

 

注射部位を消毒し注射します。

 

画像3

 

https://www.youtube.com/watch?v=fk4-MZZlf6U

実際の様子は動画の4分46秒あたりをご覧ください。

 

治療後の歩行の様子

 

幹細胞培養上清液を実施する前の歩行の様子と、幹細胞培養上清液4回目実施後の歩行の比較になります。

施術前より歩行スピードが約4秒速くなり、動作もスムーズになっています。

画像4

 

https://www.youtube.com/watch?v=fk4-MZZlf6U

動画の5分32秒あたりでご覧になれます。

 

まとめ

 

田邊院長

今回は、私の父に4回目の幹細胞培養上清液を実施いたしました。

父の膝の症状も緩和され、歩行や動作もスムーズになっているのがおわかりいただけたかと思います。

 

また今後も、5回6回と幹細胞培養上清液を実施していきますので、楽しみにしていただけたらと思います。

それではお楽しみに。

 

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