膝の痛みとパキッと音には要注意!原因と受診の目安とは?
「膝が痛くてパキッと鳴るけど大丈夫?」
「膝のパキッと鳴る音と痛みはどうしたら治るの?」
原因が分からず、病気なのではないかと心配になりますよね。
この記事では、膝がパキッと鳴る原因と、痛みに隠された病気、対処法について詳しく解説します。
受診の目安を知って、放置せず早めに整形外科に相談しましょう。
膝の痛みやパキッと音を少しでも改善したい方は、ぜひ参考にしてください。
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
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膝のパキッと音の原因とは?
膝が「パキッ」と鳴る原因の1つは、関節内の気泡がはじけることです。
関節は粘り気のある「関節液」で満たされており、軟骨の保護と関節のスムーズな動きを助ける役割があります。
関節内圧の変化により発生した気泡が、膝の動きによって圧縮されて「パキッ」「ポキッ」と音が鳴ります。
生活をしていて「パキッ」と膝が鳴る場合は、生理現象であることが多いため、問題はありません。
しかし、音が頻繁に鳴る場合や痛みを感じる場合は、病気が隠れている可能性もあるため注意が必要です。
膝のパキッと音に、痛みを伴う場合は危険?
膝に痛みがあり「パキッ」と鳴る場合は、膝周囲の組織が炎症している場合があります。
痛みの原因は様々であり、以下の要因が複雑に重なり合っていると言えるでしょう。
- 筋肉の痛み
- 靭帯・腱の痛み
- 骨の痛み
- 軟骨の痛み
- 滑膜の痛み
- 半月板の痛み
痛みを放置することで、他の症状の出現や、痛みの悪化、膝が動かなくなる可能性もあります。
痛みは危険信号である場合もあるため、放置せずに整形外科を受診することをおすすめします。
「ギシギシ」「ゴリゴリ」という音が鳴ったり、腫れたり、曲げにくさがある場合は、軟骨がすり減っている可能性が高いです。
変形性膝関節症のリスクが高いため、ぜひ医師に相談してください。
病院に行くべき?潜む病気の可能性
膝の痛みと「パキッ」と鳴る音は、病気の症状かもしれません。
考えられる疾患を紹介するため、あてはまる症状がないか確認してみましょう。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、加齢や膝への過度な負担によって引き起こされる疾患です。
膝関節がすり減って骨膜の炎症を起こし、痛み、腫れ、関節のこわばり、関節の変形、関節液の貯留(膝に水がたまる)、パキッと音が鳴るなどの症状が出現します。
加齢や体重増加、膝の怪我の経験などが原因とされており、女性に多い病気です。
病気が進行すると、痛みが強くなり、正座や階段の上り下りも難しくなるでしょう。
「今は痛みが軽いから」と、受診せずに放置している方も多くいますが、時間と共に変形が強まり悪化していきます。
早期に整形外科を受診し、正しい治療を開始することが大切です。
主な治療は痛み止めの使用や、ヒアルロン酸・ステロイドの注射、リハビリ、手術になります。
近年では、再生医療を受ける方も増えてきています。
再生医療は、ヒアルロン酸が効かない人や手術をしたくない人におすすめの治療法です。
当院では、再生医療にも力を入れています。
タナ障害
タナ障害は、膝の内側に存在する「タナ」と呼ばれる滑膜ひだが炎症を引き起こす疾患です。
膝の腫れや痛み、引っかかるような違和感、膝を曲げるとパキッと音が鳴る症状が出現します。
膝の皿と太ももの骨の間の滑膜ひだが、棚のように見えるため「タナ」と呼ばれています。
主な原因は膝の使いすぎです。
タナが膝の皿と大腿骨の間に挟まって擦れることで、炎症を引き起こします。
10〜20歳代の若い人に多い病気で、野球・バスケットボール・バレーボールなどの膝を使うスポーツをしている人によく見られます。
治療は、運動制限や冷却療法、炎症を抑える注射や手術になります。
放置すると安静時でも痛むようになるため、早めに整形外科医へ相談しましょう。
半月板損傷
半月板損傷は、スポーツや事故による膝への強い衝撃や、慢性的な膝への負荷によって、半月板に亀裂や断裂が起こる疾患です。
膝の痛み、引っかかり感、パキッと音が鳴る、関節液の貯留(膝に水が溜まる)、曲げづらさ、伸ばしにくさの症状が出現します。
スポーツ中の急激な動きや方向転換、加齢による半月板の劣化、筋力低下や体重増加による膝への負担の蓄積が発症の主な原因です。
半月板の損傷を受けて、膝を守るために筋肉・筋・靭帯などが筋収縮を起こします。
強い筋収縮によって、筋肉が損傷し炎症を引き起こすことで、膝の痛みなどの症状が出現しています。
治療は、膝の安静や痛み止めの使用、膝の関節液・血液の吸引、ヒアルロン酸・ステロイドの注射、手術です。
半月板損傷に対しても、再生医療は効果があります。
自然治癒は難しい病気であるため、悪化する前に整形外科を受診しましょう。
膝の痛みとパキッと音の対処法
膝の痛みやパキッと音を改善するためには、エクササイズやストレッチが効果的です。
痛みがあっても実践できる、簡単なストレッチとエクササイズのYouTube動画も紹介します。
痛みが強いときは安静が大切
痛みや腫れ、熱感が強い場合は、炎症しているサインであるため、無理なエクササイズやストレッチはおすすめしません。
膝に負荷をかけないように安静にし、症状を我慢せず専門家に相談しましょう。
自己判断で放置することは、症状を悪化させるため避けてください。
パキッと鳴る膝と痛みを治すストレッチ
ストレッチを行うことで、硬くなった筋肉がほぐされ、膝の痛みの軽減やスムーズな関節の動きが手に入ります。
おすすめのストレッチはこちらです。
このYouTube動画では、膝の水が溜まっている方や膝の痛みがある方向けのストレッチを5つ紹介しています。
- ハムストリングストレッチ2種類
- お尻のストレッチ
- 太もも前のストレッチ
- 内もものストレッチ
5つのストレッチにより、膝周りの筋肉をしっかりとほぐせます。
膝の専門家である理学療法士が厳選したストレッチなので、ぜひ実践してください。
膝の痛みがあってもできるエクササイズ
エクササイズは、膝の動きに必要な筋肉を強化する効果があります。
おすすめのエクササイズはこちらです。
このYouTube動画では、膝を軽く揺らすジグリング運動について医師と理学療法士が解説しています。
ジグリングは痛みを解消しながら、軟骨の再生を促す運動です。
揺らすだけの簡単な運動なので、痛みがあっても実施できます。
- 座って行うジグリング運動
- 寝て行うジグリング運動
- 立って行うジグリング運動
様々な体位のジグリング運動を紹介しているため、やりやすい楽な姿勢で実施しましょう。
膝の痛みとパキッと鳴る症状の受診目安
膝がパキッと鳴る症状に加えて、痛みがある場合は整形外科を受診しましょう。
痛みが出現している状態は、膝関節や周囲の組織に問題がある可能性が高いです。
以下の症状が受診の目安になります。
- 膝の痛みが続いている
- 腫れや熱感がある
- 膝の動きが悪い
- 痛みが無くても、パキッと音が頻回に鳴る
- ギシギシ、ゴリゴリという音が鳴る
- 症状が理由で日常生活に支障がある
我慢できる痛みの場合、受診をためらってしまうかもしれません。
自己判断で放置すると、症状がどんどん悪化する危険があります。
健康な膝を手に入れ、痛みや異常音から開放されるためにも、早めに医師へ相談しましょう。
まとめ
膝がパキッと鳴る原因の一つは、関節内の気泡がはじけることです。
痛みがない場合は、音が鳴っても生理的現象であり、大きな問題はありません。
膝がパキッと鳴るとともに、痛みがある場合は、病気のリスクも考えられます。
- 変形性膝関節症
- タナ障害
- 半月板損傷
上記3つの病気の可能性もあるため、自己判断で放置せずに整形外科を受診しましょう。
医師による診断と適切な治療が、症状の悪化防止と治癒に必要です。
長引く膝の痛みにお悩みの方は、再生治療にも力を入れている東京神田整形外科クリニックへぜひご相談ください。
これからも膝に関する情報を一生懸命配信していきますので、膝痛開放ブログのチェックをお願いいたします。
膝専門YouTubeチャンネルでも配信していますので、ぜひチャンネル登録もよろしくお願いいたします。
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当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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