膝を伸ばすと痛い!膝の外側が痛む原因や治し方について解説
「膝を伸ばしたときに膝の外側が痛むようになった」
「痛くて歩きにくいので、治し方について知りたい」
このようなお悩みをかかえていないでしょうか。
急に痛みが出て歩けなくなると「もしかして何かの病気?」「痛みが治らなかったらどうしよう」などと不安になりますよね。
本記事では、膝の外側が痛む原因や治し方について詳しく解説します。
膝の痛みや動かしにくさを少しでも和らげたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
【目次】
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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膝を伸ばすと外側が痛む原因
膝を伸ばすと外側が痛む原因には、膝の使い過ぎによる腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)の炎症や、外側半月板(がいそくはんげつばん)の損傷などが考えられます。
ここでは、膝の外側が痛む場合の原因疾患について詳しくみていきましょう。
腸脛靭帯炎
腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)とは、太ももの外側に存在する靭帯です。
腸脛靭帯はお尻の筋肉からはじまり、すねの骨である脛骨(けいこつ)の前外側にある膨らみ(Gerdy結節)につながっています。
主に長時間のランニングをおこなうと、腸脛靭帯が何度もこすれることで炎症を引き起こすため、膝の外側に痛みが生じると考えられるのです。
外側半月板の損傷
半月板とは、アルファベットの「C」のような形をした軟骨で、膝関節の内側と外側に1つずつ存在しています。
膝の外側にある半月板を「外側半月板(がいそくはんげつばん)」と呼び、外側半月板を何らかの理由で損傷することを「外側半月板損傷」と呼びます。
外側半月板は主にスポーツ中に損傷することが多いとされていますが、加齢も損傷につながる原因のひとつです。
変形性膝関節症
変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで炎症が起こり、歩行時に膝の痛みを感じる疾患です。
はじめは膝のこわばり感からはじまり、徐々に正座や階段の上り下りなどで膝が痛むようになります。
変形性膝関節症の主な原因は加齢であり、中高年の女性に発症しやすいとされています。
変形性膝関節症は膝関節自体に炎症が起こる疾患なので、膝の外側だけでなく、膝のどの部分にも痛みを感じる可能性があるでしょう。
外側側副靭帯の損傷
外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい)は、太ももの骨である「大腿骨(だいたいこつ)」と、すねの外側の骨である「腓骨(ひこつ)」をつなぐ靭帯です。
外側側副靭帯の損傷は日常生活では起きにくく、バスケットボールやラグビーなどの激しい接触を伴うスポーツや、交通事故で起きる場合がほとんどです。
外側側副靭帯には膝関節の外側の安定性を保つはたらきがあるため、損傷すると膝がグラグラしやすい特徴があります。
膝の外側が痛い場合の治し方
ここでは、膝の外側が痛む場合にできるセルフケア方法について紹介します。
「膝の痛みが強すぎて歩けない」「痛みや腫れが数日経っても引かない」といった場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
安静にする
激しい運動や長時間のウォーキングなどは避け、なるべく安静に過ごしましょう。
無理に動かすと膝に負荷がかかり、さらなる痛みが出てしまう可能性があるためです。
患部を冷やす
膝が腫れたり熱感があったりする場合は、炎症を抑えるために冷やしましょう。
氷のうや保冷剤を使用し、15~20分ほど冷やすといいでしょう。
ビニール袋に氷を入れて使用する場合は、大きい氷よりも細かいクラッシュアイスが適しています。
皮膚との接触面積を大きくできるため、効率よく冷やせるでしょう。
痛み止めや湿布で対処する
膝の使い過ぎで炎症が起きている場合、痛み止めの内服や湿布で症状が改善されることがあります。
湿布に関して、冷湿布と温湿布のどちらが適しているのか疑問に思う方もいるかもしれませんが、炎症が強い急性期では冷たい湿布が適しているでしょう。
温かい湿布は、慢性的に続く膝の痛みや肩こり、腰痛などの緩和に向いています。
痛み止めの内服薬や湿布を数日間使用しても症状が改善されない、悪化するなどといった場合は、早めに整形外科の医師に相談しましょう。
ストレッチをする
膝の痛みや動かしにくさなどの症状が落ち着いてきたら、ストレッチで筋肉の柔軟性を高めるといいでしょう。
たとえば、膝の痛みの原因が「腸脛靭帯炎」である場合、ストレッチによって腸脛靭帯の柔軟性を高めれば、骨とこすれる際の摩擦を小さくできます。
その結果、摩擦による炎症や痛みの緩和につながるでしょう。
ここでは、お尻や太ももの外側を伸ばす簡単なストレッチを紹介します。
<お尻や太ももの外側を伸ばすストレッチ>
- 足をクロスさせた状態でまっすぐ立つ
- その状態のまま、からだを前方に倒す(20~30秒ほど維持)
- 左右の足を入れ替えて1~2をおこなう(数セットずつ実施)
日頃からのストレッチで筋肉の柔軟性を高めておけば、膝の痛みの再発防止にもつながります。
マッサージをする
お尻から太もも、膝にかけての筋肉や靭帯を手で圧迫してほぐすといいでしょう。
膝の痛みや筋肉の緊張が和らいだり、可動域が広がったりする効果が期待できます。
ただし、痛みが強い初期段階では安静にすることが重要なので、無理しておこなわないように注意しましょう。
膝の外側の痛みに関するよくある質問
ここでは、膝の外側の痛みに関する質問と回答を記載します。
- 膝を伸ばすと痛いのはなぜですか?
- 膝の外側にある骨の出っ張りが痛む原因はなんでしょうか?
- 膝を曲げ伸ばしすると外側が痛くなるのはなぜですか?
- 膝の外側が痛くて歩けない場合はどうしたらいいですか?
- 膝が痛い時にやってはいけないことはなんですか?
膝の外側が痛む原因について詳しく知りたい方や、膝の状態の悪化を防ぎたい方はぜひ参考にしてみてください。
膝を伸ばすと痛いのはなぜですか?
膝を伸ばしたときに痛む原因としては、膝周りの筋肉や靭帯の使いすぎによる炎症が考えられます。
スポーツをよくする方では「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」や「半月板損傷」などの外傷、中高年の方では変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)といった加齢による疾患も原因として考えられるでしょう。
膝の外側にある骨の出っ張りが痛む原因はなんでしょうか?
原因としては、主に長距離のランニングで生じやすい「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」が考えられます。
ランニングを長時間おこなうと、すねの骨である脛骨(けいこつ)の前外側にある出っ張り(Gerdy結節)に腸脛靭帯が何度もこすれるため、炎症に伴う痛みが出やすいのです。
膝を曲げ伸ばしすると外側が痛くなるのはなぜですか?
膝の曲げ伸ばしによって膝の外側が痛む理由としては「腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)」になっている可能性が考えられます。
腸脛靭帯炎は長距離ランナーによく見られるため「ランナー膝」とも呼ばれています。
膝の外側が痛くて歩けない場合はどうしたらいいですか?
歩けないほどの強い痛みがある場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
半月板や靭帯などが損傷している場合、重症度によっては手術が必要となる可能性もあります。
膝が痛い時にやってはいけないことはなんですか?
日頃から運動習慣がある方でも、膝の痛みがある状態で無理に動かしたり、運動を続けたりすることはやめましょう。
無理して動かすことで炎症がひどくなり、症状が悪化してしまう可能性があります。
まとめ
膝を伸ばしたときに膝の外側が痛む場合、運動のしすぎによって膝の外側にある靭帯や軟骨などが損傷している可能性が考えられるでしょう。
たとえば、腸脛靭帯炎や外側半月板の損傷といった外傷が起きているのかもしれません。
中高年の方の場合は、変形性膝関節症といった膝関節の炎症で痛みが起きている可能性もあります。
膝の強い痛みや腫れ、熱感などがある場合は、氷のうや保冷剤で冷やしつつ、しばらく安静に過ごしましょう。
数日間経っても症状がいっこうにおさまらない場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
膝の痛みでお困りの方は、ぜひ一度、膝治療に力を入れている東京神田整形外科クリニックへご相談下さい。
当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。
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