【膝専門家が警告】その膝痛を放置するな!
東京神田整形外科クリニック理学療法士の神林です。
今回は、その膝痛を放置するな!について解説していきます。
わかりやすく3つのパートに分けて解説していきましょう。
①膝に水が溜まっている方
まず1つ目、膝に水がたまっている方ですね。
これはですね、膝に水がたまっている方は放置していても絶対良くなりません。
過去の記事でもたくさん膝の水に対して紹介してきましたが、もう一度復習していきましょう。
膝に水が溜まっている場合は、炎症が起きています。
ここで皆さんに一番考えてほしいポイントとして、なぜ炎症が起きているのかということにフォーカスして考えていきたいところなんですよね。
炎症は様々な原因で起こり得ます。
例えば代表的なものを列挙いたしますと、こちらになります。
・変形性膝関節症
・スポーツのやりすぎによる水たまり
・関節リウマチ
・痛風
・細菌感染による感染症
・骨折
・軟部組織損傷
これらを自己判断するにはあまりにも数が多すぎたりちょっと難しすぎるので、結構至難の業かなと思います。
「まあいずれ膝の水なんか治るだろ」という考えでいると、より炎症が強くなってきたり遷延治癒につながり、将来のことを考えるとあまり適切な判断ではないと思います。
膝に水が溜まっている方がいらっしゃいましたら、医療機関を受診してください。
放置は絶対にしないで下さい!
②1ヶ月以上膝の痛みが取れない方
続いて2つ目は、1ヶ月以上膝の痛みが取れない方です。
「1か月以上膝の痛みが取れなくて、さすがに病院に行こうかな」と思っている方、この判断は正解です。
皆さんが楽しく生活できるようになったり、自分の趣味を一生懸命やってみたり、あとは仕事するにしろ、何をやるにしろ体が資本になりますので、痛みある方はもうぜひ早めに病院へ行ってください。
臨床で多く見られる方は変形性膝関節症なんだけども、「痛みが軽いからそのまま放っておいてもいいかな」という方が結構多くいるんですよね。
変形性膝関節症というのは、Kellgren-Lawrence分類と言って、グレード0からグレード4まであって、0がいわゆる膝の関節の関節裂隙が保たれている状態です。
これが進行していくとグレード4になり、関節の間に隙間があるんだけどもこれがくっついて骨格変化していきます。
また変形性膝関節症の特徴としては退行性変化になります。
年齢を重ねていってその痛い膝をずーっと放置していくと軟骨がすり減っていって、さっき言った通りグレードが0から1→2→3→4と高めになり、変形が強まっていく傾向にありますので注意する必要があります。
1回関節面がグチュって崩れてしまうと元には戻すことができないので、やっぱ手術するしかなくなってしまいます。
変形性膝関節症を持っていて一ヶ月以上痛いという方は、ぜひ早めに治療選択をしていただいて、変形が進まないようにすることはとても大事なことなので、絶対放置しないで下さい!
③半月板損傷や靭帯損傷をして膝に痛み・違和感がある方
最後3つ目は昔に半月板損傷、もしくは靭帯損傷して、今膝が痛いという方ですね。
ここでなぜ半月板損傷だったり靭帯損傷の話をするかというとですね、半月板損傷だったり靭帯損傷をするとかなりの確率で変形性膝関節症に移行するという報告があります。
実際に患者さんでも激しいスポーツやっていて、膝の怪我をして半月板を怪我しちゃった、もしくは靭帯損傷しちゃったという人が、変形性膝関節症になって病院に来ることが結構多いです。
もともと半月板というのは、歩いた時とか立った時に体重を分散させてあげたりとか、衝撃を吸収しする役目があります。
そして靭帯は膝の動きを制動する役目があります。
変な方向に動かないように制動してくれる役目があるんですけども、そこの怪我・損傷をしてしまうと膝が不安定になってくるので、膝の軟骨が摩耗してきて、変形性膝関節症につながってくることが結構多いです。
ですので、半月板損傷・靭帯損傷をした方は変形性膝関節症に将来にならないように、定期的に経時的な変化をチェックすることだったり、体のバランスを整えて生活することが本当に大事になってきます。
ですので、半月板損傷・靭帯損傷をした方で、膝の違和感や痛みがある方は絶対放置しないで病院を受診してください。
まとめ
今回は、その膝痛を放置するな!について解説していきました。
今後も膝や再生医療に関する記事や動画を配信していきます。
是非、膝専門YouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いいたします。
こちらではコメントでも相談に乗っていますので、気兼ねなくコメントをよろしくお願いいたします。
また当院では再生医療という治療法も導入しています。
色んな治療をやってみたけど膝の痛みがなかなか取れない、ヒアルロン注射をやってても全然痛みが取れないんだ、もしくは手術するのが少し怖い・嫌なんだよねという方は、一度ご検討していただきたい内容になっています。
再生医療治療のページにて、再生医療について詳しく紹介していますのでご覧になってみてください。
またLINE相談も行っております。
こちらからLINEを開いて友達追加をしていただいて、LINEで「膝の相談希望」とメッセージを添えていただければ幸いです。
以上、理学療法士の神林でした。