寝てる時に膝が固まり痛い!原因と対処法を詳しく解説
「寝ている時に膝が固まる感覚がある」「寝ている最中になんで膝が痛いんだろう?」
寝ている時の膝の痛みや膝が固まる症状にお悩みではありませんか?
筋肉の緊張や膝の炎症に原因があり、何らかの病気が潜んでいるかもしれません。
この記事では、寝ている時に膝が固まり痛む症状の原因や、可能性のある病気について詳しく解説します。
理学療法士おすすめの効果的な対処法について、動画を交えて紹介していきます。
膝痛を軽減する寝方やストレッチ、エクササイズを学び、膝の固まりや痛みを改善しましょう。
寝てる時の膝が「固まる」「痛い」症状とは?
寝ている時に膝が「固まる」ってどんな状態なのでしょうか。
夜になると痛みを感じやすい理由についても解説していきます。
膝のこわばりとロッキング
寝ている時に膝が固まる状態は、関節がこわばっている、またはロッキングの状態であることを指します。
関節のこわばりは、動かしにくく、動かす際に痛みや抵抗を感じる現象です。
関節のロッキングは、関節が一時的に動かなくなる現象を指します。
こわばりの原因として、関節の炎症や軟骨の損傷、関節包の収縮、筋肉のコントロールの低下などが挙げられます。
ロッキングの原因として、半月板の損傷や軟骨の破片などが関節内を浮遊し、膝の動きを妨げることが挙げられます。
いずれも、膝関節の構造や組織に問題がある場合に起こるため、整形外科で適切に診断してもらうことが大切です。
寝る時の膝の痛み
夜に膝の痛みを感じる要因は、複数考えられています。
日中は活動により血液循環も良く、筋肉や関節が温められています。
夜は活動量が少ないため、筋収縮が起きて膝関節の痛みを引き起こしている可能性があります。
また、寝ている時の体位も重要であり、膝に負担がかかる体位が続いてしまうと、血流が悪くなり筋肉が硬くなって、痛みの要因になります。
寝返りをうつと、硬くなった筋肉や関節が急に動いて痛みを生じることもあります。
ホルモン分泌に関しては、炎症を抑える「コルチゾール」の分泌が、夜間は少なくなることが要因の一つとも考えられています。
心理面では、日中は忙しく活動していることが多く、痛み以外のことに集中していることで、痛みを感じにくい環境にあります。
一方、寝る時は気を紛らわすことがなく、痛みを感じやすい環境であると言えるでしょう。
寝てる時に膝が固まり痛む原因
寝ている時に膝が固まり痛いと感じる原因は、主に「筋肉の緊張」と「膝関節の炎症」の2つです。
2つの原因と症状について説明します。
筋肉の緊張
筋肉の緊張は、寝ている時に膝が固まって痛む原因の一つです。
膝の痛みをかばうことで、膝関節の周りの特定の筋肉が過度に緊張し、他の筋肉が弱まってしまい筋肉のバランスが崩れます。
他にも、加齢に伴う筋肉の硬化や運動不足が柔軟性の低下を引き起こします。
特に、膝の曲げ伸ばしに必要な大腿四頭筋とハムストリングと呼ばれる筋肉が緊張すると、こわばりを感じやすいでしょう。
硬い筋肉をほぐし、バランス良く筋肉を使用することが大切です。
膝関節が炎症している
運動やケガ、加齢による膝関節の炎症は、寝ている時に膝が固まり痛む原因の一つです。
関節の炎症は、軟骨が削られて破片が骨膜を刺激することで起きます。
炎症によって、痛みや腫れ、関節液が増加し「膝に水がたまる」症状が出現します。
夜寝ている時も痛みやこわばりを感じ、ロッキングの状態になる可能性もあるでしょう。
加齢によって軟骨の成分が減少し、軟骨細胞の代謝も低下していきます。
軟骨は一度すり減ってしまうと、修復が難しく元の状態に戻りません。
女性の方や、肥満の方、過去に半月板や靭帯を損傷した方は、軟骨がすり減りやすいため、痛みやこわばりがある方は早めの受診がおすすめです。
膝の固まりと痛みは病気かも?考えられる膝の疾患
寝ている時に膝の固まりや痛みを感じる場合、様々な膝の疾患が潜んでいる可能性もあります。
よく見られる、代表的な膝の疾患をご紹介します。
変形性膝関節症
変形性膝関節症は、寝ている時に膝の固まりや痛みを感じる可能性のある病気の一つです。
加齢による関節組織の劣化や、慢性的な膝への負担が原因で起こります。
膝関節の軟骨がすり減って骨膜が炎症することで、膝関節の痛み、こわばり、腫れ、関節液の貯留(膝に水が溜まる)などの症状が出現します。
受診せずに痛みを我慢している方もいますが、病気が進行すると正座や階段も辛くなるでしょう。
正しい治療を行うため、早めに整形外科を受診することが大切です。
変形性膝関節症の治療は、痛み止めの使用や、ヒアルロン酸・ステロイドの注射、リハビリ、手術などを行います。
当院では近年注目されている、再生医療にも力を入れています。
再生医療は、注射が効かない方や手術をしたくない方におすすめの治療法です。
関節リウマチ
関節リウマチは、免疫系の異常が原因で発症する病気です。
関節と結合組織が損傷し、骨膜と関節液が炎症することで、左右対称の圧痛、腫れ、こわばり、関節の変形などの症状が現れます。
中には、発熱や筋力低下、他の臓器の損傷が起こるケースもあります。
関節リウマチの主な治療法は、免疫抑制薬や抗炎症薬を使用した薬物療法や、理学療法、作業療法です。
放置してしまうと関節の変形や破壊が進行するため、整形外科やリウマチ内科へ相談しましょう。
半月板損傷
半月板損傷は、加齢による半月板の劣化、スポーツによる膝への衝撃、筋力低下や体重増加による膝への負荷が原因で起こる病気です。
寝ている時に膝の固まりや痛みの症状が起こる可能性もあります。
半月板に亀裂や断裂が生じ、膝の痛み、曲げづらさ、伸ばしにくさ、引っかかり感、関節液の貯留(膝に水が溜まる)の症状が出現します。
半月板損傷の治療は、膝の安静や痛み止めの使用、膝の関節液・血液の吸引、ヒアルロン酸・ステロイドの注射、手術です。
半月板損傷に対しても再生医療は効果的なので、再生医療を選択する方が増えています。
安静によって痛みが軽減することもありますが、自然治癒は難しいため、早期に治療を開始することが重要です。
寝てる時の膝の固まりと痛みの対処法
寝ている時の膝の固まりと痛みを治すためには、寝る姿勢を改善することや、ストレッチ、エクササイズが効果的です。
理学療法士が分かりやすく解説している動画とともに、対処法を紹介します。
クッションを使って、膝に良い姿勢で寝る
膝が痛い方におすすめの寝方は、「膝の下にクッションを入れて、仰向けに寝る」方法です。
膝に負担がかかった状態で寝ると、膝が固まった感覚や痛みを覚えることがあります。
ストレッチやエクササイズを頑張っていても、寝方が悪いと膝の症状は治らないため注意しましょう。
膝が伸びきらないのに無理に伸ばした姿勢をとると、膝関節が傾き、骨盤や腰の筋肉にも負担をかけて痛みが発生する可能性があります。
寝ている間に長時間同じ姿勢でいることで、筋肉や膝関節が固まります。
寝返りをうつときに固まった筋肉や関節が動くことで、膝のこわばりやロッキング、痛む感覚を覚えるのです。
膝の下にタオルやクッションを入れ、仰向けで寝ることで膝関節が捻じれず安定し、股関節や腰にも負担がかかりにくい体勢になります。
クッションやタオルを活用して、楽な体勢になるよう膝の位置を調整することがポイントです。
仰向けになった時に、骨盤の高さが左右で違う場合は、お尻の下にタオルを敷いて高さを調整しましょう。
変形性膝関節症の方では、痛みがある側のお尻の筋肉が萎縮して骨盤が下がるケースがあります。
骨盤の高さに左右差があるまま眠ってしまうと、膝が捻じれて痛む原因になります。
横向きで寝る姿勢は、股関節や足が捻じれやすいため避けるべきです。
横向きで寝たい場合は、タオルやクッションを使って、股関節が内側に捻じれることと、膝が内側に入らないことを防ぎましょう。
寝る姿勢について、理学療法士が詳しく解説している動画があるため、ぜひ参考にしてください。
ストレッチやエクササイズをする
ストレッチやエクササイズを行うことで、筋肉の柔軟性が手に入り、膝の痛みやこわばりが軽減します。
おすすめのストレッチはこちらです。
このYouTube動画では、膝の痛みを改善する1人で安全にできるストレッチを5つ紹介しています。
- ①膝屈伸ストレッチ
- ②ハムストリングストレッチ膝屈曲位
- ③内転筋ストレッチ
- ④アキレス腱ストレッチ
- ⑤膝伸ばしストレッチ
たった5分で、膝の痛みに効く5つのストレッチを行えます。
おすすめのエクササイズもご紹介します。
このYouTube動画では、膝に負担のない優しいエクササイズを、理学療法士が解説しています。
- 内転筋エクササイズ
- 大腿四頭筋エクササイズ
- ハムストリングエクササイズ
膝の曲げ伸ばしに重要な筋肉を刺激し、膝の固まりや痛みの改善を目指しましょう。
膝の痛みを軽減するために、ストレッチとエクササイズをぜひ実践してください。
症状が続くときは、医師に相談しましょう
寝ている時の膝が固まって痛む症状に、効果のある対処法を紹介してきました。
痛みや腫れ、熱感が強い場合は、炎症しているサインであるため、安静が大切です。
対処法を実践しても痛みやこわばりが改善しない場合は、整形外科を早めに受診しましょう。
長期にわたる痛みとこわばりやロッキング現象は、膝の状態が重症化している可能性があります。
半月板や軟骨の変形、損傷が考えられるため、自己判断で放置しないようにしてください。
以下の症状が受診の目安になります。
- 痛み、こわばりが長期間続いている
- 腫れや熱感がある
- こわばりだけでなく、ロッキング現象がある
- 痛みやこわばりによって日常生活に支障がある
- 痛み止めが必要な程の痛みを感じる
仕事が休めず、痛みやこわばりを我慢してしまい、なかなか受診にいけない方もいるかもしれません。
できるだけ早く受診し、適切な治療法を受けることが、健康な膝を手に入れるために大切です。
まとめ
寝ている時に膝が固まり痛む原因は、筋肉の緊張と膝関節の炎症にあります。
変形性膝関節症や関節リウマチ、半月板損傷などの病気が、寝ている時の膝の固まりや痛み症状を引き起こしているかもしれません。
いずれも放置してしまうと悪化する病気であるため、早めに整形外科を受診することをおすすめします。
効果的な対処法として、膝に優しい姿勢で寝ることや、ストレッチとエクササイズの実施を紹介しました。
以下の症状が受診の目安になります。
- 痛み、こわばりが長期間続いている
- 腫れや熱感がある
- こわばりだけでなく、ロッキング現象がある
- 痛みやこわばりによって日常生活に支障がある
- 痛み止めが必要な程の痛みを感じる
症状を我慢せずに、早めに医師に相談しましょう。
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