膝の裏が歩くと痛くなるのはなぜ！？痛みを改善するテーピング方法　

膝の裏が歩くと痛くなる原因は？テーピングで対処はできないの？

膝の裏が歩くと痛いけど何が原因なの？

膝の裏が歩くと痛いのを改善したいけど、テーピングで対応できないの？

今回は、最後までこの記事を読んでその悩みを解決しましょう。

 

【目次】

 

 

 

 

膝の裏が歩くとなぜ痛くなるのか？

 

結論から言うと

• 筋の問題
• 靭帯損傷
• 軟骨のすり減り
• 炎症
• 血管の問題など

上記のような理由で痛みが出現する場合があります。

その中でも、皆様に該当する疾患は

1. 変形性膝関節症
2. 靭帯損傷
3. 半月板損傷

①変形性膝関節症

 

加齢による軟骨のすり減りや肥満による負荷などの原因で、歩くときに膝の裏に痛みが出現したりします。
膝の裏が歩くと痛くなるのには、膝関節が変形することにより膝関節周囲の筋が挟まってしまうことが考えられています。

 

 

②靭帯損傷

 

膝には四つの靭帯があり、その靭帯が損傷することにより痛みが出現します。
その中でも後十字靭帯が損傷した場合に膝の裏が歩くと痛くなることが多いと言われています。

 

 

③半月板損傷

 

膝を安定させる内側半月板と外側半月板が存在します。
半月板が損傷をすると膝の安定性が低下することにより膝の裏に痛みが出現する場合があります。

今回は、変形性膝関節症・靭帯損傷・半月板損傷に効くテーピングを紹介します。

 

 

膝の裏が歩くと痛いときの注意点

 

膝の裏の痛みでは、テーピングをしても改善しない場合があります。
具体的には、痛みの原因が以下の2つの場合になります。

 

1. 深部静脈血栓症
2. ベイカー嚢腫

 

それぞれ解説します。

 

 

①深部静脈血栓症（エコノミー症候群）

同じ姿勢が続くなどで足の血流が悪くなり、静脈に血栓ができることがあります。

ふくらはぎの痛みを訴える場合が多いですが、血栓ができた部位によっては膝の裏にも痛みが生じることがあります。

そのため、テーピングをしても改善しないことがほとんどです。

 

 

②ベーカー嚢腫

 

関節液が溜まることにより、膝の裏から袋状のように突出した結果です。
　
腫れとは違うので、整形外科を受診するのがいいでしょう。

もし、テーピングをしても変化がなかったり痛みの場所が変化する場合などは、すぐに病院を受診して診てもらうことが必要です。

 

 

膝の裏が歩くと痛いときのテーピング方法

 

用意するもの：キネシオテーピング50㎜　ハサミ

約35㎝〜40㎝の長さで実施します。

①膝関節を少し曲げた状態にします。
　その状態から、お皿の少し下から上記画像のように真ん中にキネシオテープを貼ります。

②上記画像のように太ももの外側に向かって貼ります。
　この際に、キネシオテープは太ももの裏に来るようになります。

 

③上記画像のように太ももの内側に向かって貼ります。
　この際も、キネシオテープは太ももの裏に来るようになります。

ポイント
キネシオテーピングを使用する際、膝関節が完全に伸びきらないようにして行うことが重要です！

 

 

キネシオテーピングをする際の注意点

 

テーピングをする際の注意点は二つあります。

 

1. 肌かぶれ　
2. 毛剝がれ

 

①肌かぶれ

 

テーピングを直に貼ることにより肌がかぶれてしまうことがあります。
その際は、アンダーラップを貼ることによって皮膚を保護しますので利用する必要があります。

 

②毛剝がれ

 

テープをはがす際は、体毛の流れに沿って優しくはがすようにしてください。
逆らって剥がそうとすると、痛みを伴うことが多いので注意が必要です。

 

まとめ

 

膝の裏が歩くと痛くなる疾患は５つあります。

 

• 変形性膝関節症
• 靭帯損傷
• 半月板損傷
• 深部静脈血栓症
• ベイカー嚢腫

 

そのうち、テーピングで改善しないのは

• 深部静脈血栓症
• ベイカー嚢腫

 

上記はテーピングでは改善しないため、早めに医療機関の受診をしてください。

テーピングでの痛みを改善することも必要ですが、原因を理解することが必要となります。
自分に合った治療を選択できるように早めに医療機関の受診をしてみてください。

東京神田整形外科クリニック　理学療法士　木村正幸

 

 

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