インソールで膝痛開放【理学療法士解説】
東京神田整形外科クリニック、理学療法士の神林です。
今回も膝に関する記事を配信していきます。
今回はインソールで膝痛開放!というテーマで解説していきます。
先日、個人的にインソールの勉強会に参加してきました。
そこでインソールのことについて深く学んできましたので、こういう治療法もあるんだよというのを踏まえて、皆さん共有していきます。
インソールとは
まずインソールとは何?と思いますが、俗に言う靴の中敷きのことを示します。
医療的にはよく足底板とも言われます。
インソールには以下の2種類があります。
①よく靴屋等で売られている『既製品』
②オーダーメイドインソール
オーダーメイドインソールとは、ご本人の靴の中敷きに1つ1つ身体に合ったパットを貼っていくインソールのことです。
今回はこのオーダーメイドインソールについて詳しく解説していきます。
オーダーメイドインソールの効果
皆さん一番気になるのが、オーダーメイドインソールはどういう効果があるのかですよね。
人間は直立・二足歩行で生活しています。
立っている時や歩いている時の足の床との接地面は、足裏だけになります。
これは何を言いたいかというと、歩いている時・立っている時の体の土台は足裏になるということになります。
足裏には衝撃吸収の役目と、足全体を使って歩きのサポートをする役目があります。
皆さんご存知かと思いますが、足裏には「土踏まず」という場所があります。
この土踏まずは以下の3つ分けられます。
①内側縦アーチ
②外側縦アーチ
③横アーチ
この3つの土踏まずがあります。
片方の足だけで骨が28個入っています。
両方合わせて56個になりますので、全身の身体の骨の1/4が足に集約されているということになります。
他にはたくさんの筋肉・靭帯が走行していますので、複雑な部位と言えます。
これらが何らかの影響によって、足裏の機能が低下してしまう場合があります。
先程述べた足裏は身体の土台となってきますので、機能が低下してしまうと隣接関節、いわゆる膝関節に負担がかかってしまうと解釈ができます。
そうなると皆さんが訴えている「膝が痛い」「変形性膝関節症に困っている」という症状に繋がってきます。
ここまで述べたように、足裏の機能をサポートしてくれるのが、オーダーメイドインソールの最大の効果になります。あとはインソールは膝痛や変形性膝関節症の関連が強く、日本整形外科学会や日本の論文・海外の論文をたくさん見ていても、変形性膝関節症にはインソールを強く推奨しています、という文章が多く書かれています。
実際に足裏の機能が低下している方で、膝が痛い方は非常に多いです。
そういう方に向けて当院では、オーダーメイドインソールを作成して、膝に対するアプローチを積極的に行っています。
オーダーメイドインソールの作成の流れ
オーダーメイドインソールの作成の一連の流れは、こちらの5つになります。
①問診
②足サイズ計測
③フットプリントでの足形計測
④姿勢観察
⑤動作観察
まず1つ目は問診になります。
患者様の主訴や困っていること、どういうところを治したいかを細かく問診していきます。
問診という過程はすごく大事な過程で、治療者側と患者さん側で相違がないようにしていくことが本当に大切になります。
2つ目は足サイズ計測です。
こちらはフットゲージやメジャーを使用して、体重がかかっている時と体重がかかっていない時の足のサイズを計測して細かく分析していきます。
3つ目はフットプリントでの足形計測です。
このような感じで足型をとっていきます。
こちらは足の形だったり、体重がどのようにかかっているのかというのを細かく分析していきます。
4つ目は姿勢観察です。
主に立位で評価をしています。
どういうところに左右差があるのか、全身に着目して問題点を抽出していきます。
5つ目は動作観察です。
足踏み・片足立ち・歩行を行ってもらい、どういう風にバランスを崩すのか、左右差があるのかというのを細かく分析していきます。
このような流れでオーダーメイドインソールを作成して、膝に対するアプローチを積極的に行っています。
まとめ
今回はインソールという治療法も、膝の痛い方・変形性膝関節症の方にはすごく有効である、ということを共有していきました。
もしこれで「オーダーメイドインソールを作ってみたい」もしくは「膝が痛くて困っている」「変形性膝関節症で困っている」という方は、一度当院を受診していただいて、一緒に膝を治していきましょう。
その際は、「神林の記事・YouTubeの動画などをみましたよ」というのをお伝えいただけると幸いです。
膝専門YouTubeチャンネルでは、コメントにて相談にも乗っていますのでぜひよろしくお願いいたします。
今回はインソールで膝痛開放!について解説していきました。
今後も膝に関することや・インソールに関する記事を一生懸命配信していきますので、ブログのチェックをお願いいたします。
以上、理学療法士の神林でした。