ヒアルロン酸注射の膝への効果は?何回も打つのはいいのか解説!
【膝痛注射】ヒアルロン酸注射の真実【毎週注射していいの?】
膝専門、東京神田整形外科クリニック・理学療法士の神林です。
今日も膝に関する情報を一生懸命配信していきます。
今回は膝痛の方向けに、ヒアルロン酸注射の真実というテーマについてお話ししていきます。
膝が痛くて注射って効くのかなと悩んでる方、毎週注射を打ってもいいのかなと悩んでいる方、膝以外の治療方法も知りたい方は是非最後まで見てください。
今回の話す内容は大きく分けて、こちらの3つになります。
当院では膝の再生医療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療ページをご覧になってみてください。
東京神田整形外科クリニック
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①ヒアルロン酸注射の効果
まず最初に、ヒアルロン酸注射の効果についてお話ししていきます。
ヒアルロン酸注射の効果は、大きく分けて2つあります。
1.膝の動きを滑らかにしてくれる
2.膝のクッションの役割となる
この2つがあります。
1.膝の動きを滑らかにしてくれる
1つ目の膝の動きを滑らかにしてくれるというのは、注射でヒアルロン酸を入れることで骨と軟骨がすり減るの守ってくれます。
変形性ひざ関節症の方はO脚などの変形により軟骨がすり減っていき、関節の動きが悪くなってしまいます。
ヒアルロン酸を入れることで潤滑油のような働きをしてくれるので、関節の動きが滑らかになるという効果があります。
2.膝のクッションの役割となる
2つ目のクッション作用はどういうことかというと、加齢などによって筋肉量が落ちたり体重が増えたりすると膝に負担がかかります。
そうすると軟骨がすり減ってしまい、関節の中のヒアルロン酸も減っていき、膝のクッションとしての作用が弱くなってしまいます。
ヒアルロン酸注射をすると膝のクッション作用として働いてくれるので、痛みが和らいだりする効果があります。
この2つの効果により、注射を打つことで膝が楽になる、という効果を感じることができます。
②ヒアルロン酸注射を毎週打ってもいいのか?
続いては2つ目は、注射は毎週打った方がいいのか?というテーマについてお話ししていきます。
この質問はかなり多くの患者さんからいただきます。
なので、皆さんがしっかりと分かりやすいように解説していきたいと思います。
今回は
Journal of experimental Orthopedics
というジャーナルから出ている、ヒアルロン酸注射の効果について書いてあるものがありましたので、そちらを参考にしていきたいと思います。
結論から言うと、ヒアルロン酸注射を打ったほうが痛みや動きが改善されやすいと言われています。
細かく見てみると対象は変形性膝関節症の方で、方法はヒアルロン酸注射を週に1回を5回打ちました。
評価方法は膝の痛みや動きを評価しています。
結果はどうだったかと言うと、ヒアルロン酸注射を打つ前と比べて週に1回を5回打った方が膝の痛みや動き、または日常生活の動きが改善されました、という風に言われています。
このジャーナルを見ると、ヒアルロン酸注射は毎週打った方が効果があるのではないでしょうか。
しかし実際には効果を感じない方だったり、2〜3日で戻ってしまうという方もいらっしゃいます。
ヒアルロン酸注射は全員に効く万能薬ではないので、人それぞれ適したものがあります。
効かない方にはヒアルロン酸注射以外の治療方法もあるので、次のテーマについてお話ししていきます。
③注射以外の治療方法
続いて3つ目は、ヒアルロン酸注射以外の治療方法というテーマを話していきます。
結論から言うと、ヒアルロン酸注射以外の治療方法は大きく2つです。
1.リハビリ
2.再生医療
この2つになります。
1.リハビリ
1つ目のリハビリというのは、主に筋力をつける運動だったり関節を柔らかくするストレッチを行います。
実際にはヒアルロン酸注射を打つだけよりも、リハビリと注射をセットでやった方が効果的です。
注射を打っているだけでは筋肉はつきません。
なので、膝の変形はどんどん進行してしまいます。
実際に OARSI と言う国際関節症学会から出ている、推薦されている治療方法があります。
5段階評価のうち1番推薦されているものの中に、運動が含まれています。
表1
運動というのは先ほども言ったように筋力をつけるトレーニングだったり、関節を柔らかくするストレッチ、または歩く・減量です。
つまり世界的に見ても、注射だけよりも運動やリハビリを行いながら注射が必要な方は、運動とセットで行うということが適切な考えかと思います。
実際にリハビリをしていても感じることは、リハビリを行いながらセットで注射を行い、膝の動きをなめらかにしていく方が、膝の変形の進行も遅らせることができると思います。
今、整形外科に通っていてリハビリをしていない人は、是非注射とリハビリもセットで行ってみてください。
2.再生医療
続いては再生医療についてお話ししていきます。
再生医療は最先端の医療で、これからとても期待されている分野です。
PRP-FDという注射があります。
詳しい情報はこちらの動画でご覧下さい
院長が直接解説しています。
変形性ひざ関節症の方は、初期はヒアルロン酸注射も効きやすいのですが、進行すると効かなくなってしまう方もいます。
今までは進行してしまうと手術かヒアルロン酸注射を打ち続ける、この2つの選択肢しかなかったのですが、今は医療も発展して再生医療という選択肢が増えました。
この PRP-FD注射というものを、簡単に説明していきたいと思います。
PRP-FD注射のメリット①適用範囲が広い
1つ目は適用範囲が広いことです。
変形性ひざ関節症の初期から進行期まで対応しています。
ヒアルロン酸注射は初期の方は効きやすいですが、進行期の方は効きにくい方もいるので、手術したくない方で少しでも進行を遅らせたい人にはおすすめです。
PRP-FD注射のメリット②頻度が少ない
2つ目は、頻度が少ないことです。
ヒアルロン酸注射は毎週打ちますが、PRP-FD注射は1回から複数回で終わります。
PRP-FD注射のメリット③副作用
3つ目は副作用が少ないことです。
手術やヒアルロン酸注射を毎週打つと感染症などのリスクもありますが、PRP-FD注射は頻度も少なく注射の痛みも少ないので、感染症などのリスクも低いです。
PRP-FD注射のデメリット①費用が自己負担
ここまではメリットも話ししましたが、デメリットもあります。
保険がきかない治療となるので、費用が自己負担となります。
詳しくはこちらからご参照ください。
これらを踏まえると、ヒアルロン酸注射は膝が痛い人全員に効く万能薬ではないので、人それぞれ適したものがあります。
一度膝のレントゲンを撮って膝の状態を確認し、その人に合う治療方法・リハビリや注射、再生医療などを一緒に選んでいくということが、患者さんにとっても一番良いのではないでしょうか。
まとめ
まとめに入ります。
今回はヒアルロン酸注射の真実というテーマについてお話しして行きました。
今までの話をまとめると、1つ目のヒアルロン酸注射の効果は大きく分けて2つあります
①膝の動きを滑らかにする
②膝のクッション作用となる
この2つの効果があります。
2つ目のヒアルロン酸注射を毎週打ってもいいのか?というテーマについてはジャーナルを参考にしましたが、結論だけ伝えると、ヒアルロン酸注射を打ったほうが痛みや動きが改善されやすい、という風に言われています。
3つ目の注射以外の治療方法テーマについては大きく2つあります。
①リハビリ
②再生医療
リハビリについてはヒアルロン酸注射を打つだけよりも、リハビリと注射をセットで行う方が効果的です。
再生医療については今までは膝の変形が進行してしまうと、手術かヒアルロン酸注射を毎週打ち続けるという選択肢しかなかったのですが、新しく PRP-FD注射という選択肢が増えました。
なのでその人に合う治療方法、リハビリや注射・再生医療、その人に適したものを一緒に選んでいくというところが、患者さんにとって一番良いのではないでしょうか。
歩いたりしゃがむと痛い、運動はやるけどやりすぎると痛い、自己流でやると痛めるからちゃんとした人に見てほしい、こんな方は是非過去の記事も参考にしてみて下さい。
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当院では膝の再生医療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療ページをご覧になってみてください。
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