むちうちで頭痛になる?原因・種類・対処法を理学療法士が解説!
むちうちで頭痛になっている方必見!!
理学療法士がむち打ちで頭痛が出る原因と対処法を解説します!!
興味がある方は最後までお読みいただけたら幸いです。
むちうちと言えば、交通事故でなる方が多いのではないでしょうか?
むちうちになった方は、同時期に頭痛も発症している場合が多く見受けられます。
過去に居たケースだと、「頭痛があり仕事に集中できない」「寝つきが悪い」などの訴えをする方がいらっしゃいました。
むちうち+頭痛の時に行うべき対処法も紹介しているので最後までご覧ください。
私は大丈夫と思わずにむちうちが起きた際は病院への受診をおすすめします。
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目次
- むちうち・頭痛の原因
- むちうちは正式名称ではない!?
・頸椎捻挫
・バレ・リュー症候群(自律神経障害)
・脊髄損傷型
・脳脊髄液減少症 - むちうちと頭痛が起きた時にの対処方法
・急性期:積極的に動かすのはNG!
・慢性期:血流をよくすることが重要!
-胸鎖乳突筋のマッサージ
-後頭下筋群のマッサージ - まとめ
1.むちうち・頭痛の原因
むちうちは、交通事故や転倒などで首に強い力がかかり、首周辺の筋肉や靭帯に急激な強い負荷がかかることが原因です。
むちうちになる多くの原因は
・交通事故
・転倒
・スポーツ時のコンタクトプレー
特に多い原因は、交通事故です。
意図しないタイミングで起こるため、頚部に前後左右のストレスがかかり、胸鎖乳突筋、僧帽筋、肩甲挙筋、頭板状筋等が過度に緊張してしまい、むちうちや頭痛を引き起こします。
そもそも、むちうちは正式名称ではないことをご存知ですか?
2.むちうちは正式名称ではない!?
むちうちとは正式な病名ではなく、病態の通称です。
似たような通称と言えば、五十肩・四十肩などなどといったものは、聞きなじみがあるのではないでしょうか?
むちうちと頭痛を伴う病気は以下の4つの病名等が付けられます。
・頸椎捻挫
・バレ・リュー症候群(自律神経障害)
・脊髄損傷型
・脳脊髄液減少症
頚椎捻挫
頚椎捻挫は4つの中で1番多い診断名です。
寝違えたような首の痛みや肩こりに似た症状が出ます。
主な症状:むちうち、頭痛、首の運動制限
バレ・リュー症候群(自律神経障害)
自覚症状で多い訴えは頭痛です。
他には首の痛みやめまい、耳鳴りなどが出現する場合もあります。
主な症状:頭痛、むちうち、めまい、耳鳴り、息苦しさ、腕の痺れ、注意力の散漫、疲労感
脊髄損傷型
脊髄が傷つくと、頭痛だけでなく歩行障害や四肢の痺れが出現してしまうこともあります。
主な症状:足の痺れ、頭痛、めまい、吐き気、歩行障害
脳脊髄液減少症
脳を保護する、くも膜や硬膜に何らかの原因で穴が開き、脳を安定させる脳髄液が漏れてしまい、頭痛や吐き気などが引き起こされてしまいます。
主な症状:頭痛、吐き気、めまい、耳鳴り、背中の痛み
今現在、むちうち・頭痛がある方は他に上記の症状がないか確認してみてください。もし、四肢の痺れがある場合は早急に病院を受診してください。
その他の症状でも、事故の場合や転倒した場合でも病院を受診してください。
「仕事が忙しくて受診ができない」「受診はしたけど日中痛くて仕事に集中できない」そんな方のために対処方法をお伝えしたいと思います。
3.むちうちと頭痛が起きた時の対処方法
むちうちは急性期と慢性期で行うべきことが違います。
・急性期:積極的に動かすのはNG!
・慢性期:血流をよくすることが重要!
急性期では、積極的に動かすのはNG!
1ヶ月ぐらいは自身で首を動かさず、病院に行き自主トレを聞いて行いましょう。
炎症が起きている状態で積極的に動かすと炎症が増悪してしまいます。
まず急性期(発症から1週間)で行うことは、
・首をアイシングまたは湿布で冷やす。
※保冷剤を当てる時は、タオルで包んでから当ててください。
・睡眠時、枕を首まで支えられる様にする。
枕が小さい場合
上記の様にまず1週間ぐらいは安静にして、その後痛みに応じて理学療法士に自主トレを組んでもらうのが良いでしょう!
慢性期では血流をよくすることが重要!
慢性期は事故発生時から約3ヶ月経過した状態で、急性期とは異なり、血流を良くして筋肉の緊張を緩和することが重要です。
そのため、入浴時のマッサージや全身運動・肩周囲のストレッチなどを無理のない程度で行うことが大切!!
今回は、入浴しながら行えるマッサージを2つお伝えします。
慢性期の入浴時に行うべきマッサージ
・胸鎖乳突筋のマッサージ
・後頭下筋群のマッサージ
胸鎖乳突筋のマッサージ
2本の指で耳の裏をマッサージ
2本の指で優しく円を描くようにマッサージしましょう!
後頭下筋群のマッサージ
親指で後頭部を下から押し上げるように行います。
この時、強く押すと激痛が走るので痛くない程度に優しく行いましょう!!
手の形は、三角形を作るようにしましょう!
この手の形で、後頭部に手を当てると後頭下筋群をピンポイントで触れます。
今回、紹介したものはあくまで対処法です。
あまりに痛みが強い場合は、病院でリハビリを行うことをお勧めします。
4.むちうちと頭痛のまとめ
今回は、むちうちと頭痛の原因・種類・対処法についてお話しました。
もしも、受診が難しい場合は今回ご紹介した対処法をお試しあれ!
それでも痛みが引かない場合には、まずは病院を受診してください!
むちうちは炎症期と慢性期に分けられる。
・炎症期の時には積極的な運動は逆効果になってしまうためNG!
・慢性期では血流を良くして筋肉の緊張を緩和することが重要!!
リハビリを受けながら理学療法士に自主トレを教えてもらい、自宅で行うのが痛みをなくす1番近道です。
当院では事故後の、リハビリテーションに力を入れています。
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