アルギニンで身長は伸びるのは本当か？
１アルギニンとは？アルギニンで身長が伸びると考えられる理由
アルギニンはアミノ酸の一種である。
もっと言えばタンパク質の一種として説明される場合もある。
必ず摂取が必要な必須アミノ酸には区分されないものの、成長期などでは準必須アミノ酸として区分
されるほど重要な栄養素とも言われている。
また良質なアミノ酸・タンパク質の摂取は身長を伸ばすのに有効であると示唆される論文はいくつかある。
それと同時にアルギニンはビタミンB6などにより生成が促されそして成長ホルモン分泌を促す物質としても
有名であり、そういった、
アルギニンはアミノ酸としての純粋な栄養素と成長ホルモン分泌作用の両方を期待されて
サプリメントなどとして販売されることもしばしばある。
２身長を伸ばすために必要な栄養素
日本のみならず世界の人間の身長は何千年の中で伸び続けている理由の
一つは、間違いなく栄養状態の改善であることは皆さんも相違がないことと思います。
それだけ、身長と栄養の関係性は深いと考えられるため身長を効率良く伸ばすためには
栄養学の知識が十分でなくてはなりません。
アルギニンの他に身長を伸ばすのに重要な栄養素は何か？と言われれば
亜鉛
銅
ビタミンC
は骨のコラーゲン生成に必要であり、
カルシウム
マグネシウム
ビタミンD
は骨の石灰沈着に必要である。
そしてそれらを
ビタミンB群・鉄などが補完作用を働かせ総合的に身長が伸びると考えられる。
この動画では亜鉛とマルチビタミンにおける身長を伸ばす効果について説明しておりますので、
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３小児内分泌学会では身長は伸びないと明言！？
上記の内容では、アルギニンに対してポジティブな内容を述べたが、
”学会”の意見は真逆である。
アルギニンは成長ホルモン負荷試験に使用されるものの、内服程度では
アルギニンの血中濃度は上がらずに成長ホルモン分泌は十分量されないだろう。
さらに、成長ホルモン分泌がされたとしても一時的なものであり、”優位”に
身長を伸ばすだけの成長ホルモン分泌が持続的に行われるとは信じがたい！
といった内容が小児内分泌HPにもしっかりと記載されている。
この内容（学会の明言内容）は非常に筋が通っており私も非常に納得の内容と思う。
一方で、大きな趣旨としては
✔️アルギニンに過剰な期待を寄せることはやめて欲しい
✔️病的異常を改善することはほぼ不可能
✔️誇大広告サプリメントの使用には注意
✔️アルギニンが不健康物質だとは言っていない
というところもポイントになるだろう。
特に、
アルギニンによって最終身長が何センチもグングンと変わることは考えにくいのは
私も事実であると思う。
一方で、全く効果が”０”かと言い切るのも少し夢がなさすぎるのではないかとも思う。
アミノ酸としての働きや成長ホルモン分泌は実際にある程度あるわけで。
例えば運動によって成長ホルモン分泌は一時的に促されるが持続的に促されるわけではないわけで
それはある意味アルギニンと同様であると考える。
しかし、運動はある程度重要であろうと説明することが多い通説であることなどの現状を考えれば
本質的には、アルギニンを否定するというよりは、
誇大広告や過剰な期待を寄せることは良くない！でしょうということとも考えられるか。
非常に私個人の見解も含まれるのでご注意下さい。
４アルギニンによって身長が伸びたという論文は存在する
Dietary arginine and linear growth: the Copenhagen School Child Intervention Study
コチラの論文はコペンハーゲンの７−１３歳の子供を対象とし７年間フォローアップされた論文である。
この内容によれば、
アルギニン量が
2.2g未満の子供
よりも
2.8-3.2g/dayの子供
は0.33cm/year身長の伸びがよかったことが報告されている。
今後さらなる報告が望まれるが少なくともアルギニン摂取が身長にとってマイナスに
働くことがないようにも思うが皆さんはどのようにお考えでしょうか？
一方で、
繰り返しにはなりますが”アルギニンだけ”摂取していれば
希望の身長になれるわけではなく。
様々な要素が絡みあって身長が構成されていることは事実であり、
誇大広告サプリメントには十分ご注意頂きたい。
やはり、許すのであれば専門とする医師に直接相談することが望ましいだろう。
５ご予約方法
身長のご相談は東京神田整形外科クリニック院長田邊までご連絡下さい。
サプリメントの良い点・悪い点を総合的に解説させて頂きお子様にとって
最良の身長を伸ばす選択肢を一緒に考えていきたいと思います。
まずはお電話
03-5295-2020
までご連絡お待ちしております。
クリニックLINEからのお問い合わせもお待ちしております。
LINE: https://lin.ee/4CE9A4D
上記の内容はベンベン先生こと、院長の田邊が直接記載しております。
