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身長治療は保険適応?自費診療?〜どんな人が治療適応〜

身長治療は一部保険適応になります。

保険適応と言いますのはつまり、”病気”

と判定された場合ということになります。

上記でもお伝えしました通り、身長が低いということ自体

は全く問題ございません。

一つの個性でもあり、

身長が低いということだけで”病気”と

判定されることはございません。

・ターナー症候群 ・軟骨無形成症、軟骨低形成症

・プラダー・ウィリ症候群

・ヌーナン症候群

・下垂体機能低下症(先天性、後天性)

・慢性腎不全による低身長

・成長ホルモン分泌不全性低身長症

と”診断”された場合にのみ保険適応がなされます。

特発性低身長(idiopathic short stature:体質性低身長)と呼ばれるような、

病気ではないが単純に身長だけが低いという方が殆どかと存じます。

そのため、殆どの場合が自費診療という形になってしまいます。

保険適応になる確率は低いと聞いて

何だか日本は冷たいなと思われた方も

いらっしゃるかもしれませんが、

病気ではないのに身長を伸ばしたいというのは、

個人の価値観に依存するものであり

保険適応は当然されるべきではないとも思います。

また一方で病気ではないからこそ、

治療に対する倫理観の高さは強く求められます。

身長を高くしたい!

というのはほぼ全員の願いになるわけですから、

全員が身長治療を受ければ良いという発想

にもなるかもしれませんが、

やはりそうではないと思います。

明らかに、身長は十分に高く悩みは一時的な感情論

によるものであれば不要だと判断するのが適切であると考えますし、

基本的には不必要な外部投与などは避ける必要があるとも思います。

まずはそう言った方は下記に示しますような

生活習慣の改善によって経過をみるのが適切と考えます。

一方で、将来身長が明らかに低いが、

保険適応基準をギリギリ満たしていないような方が

非常に身長に対して悩まれている方に

関しましては本人及び家族の強い希望があれば

治療適応にもなってくると思います。

例えば、日本では医学的低身長(統計学的に-2SD以下 下位約1-2%)

を満たしていない人がもしオランダのような超高身長国に

生まれていれば低身長と判定されているかもしれません、

そうなるともしかしたらオランダでは保険適応

なんてこともあり得るわけです。

つまり、その判定基準というのは極めて難しい

というのがお分かり頂ければと存じます。

1950年と2020年でも身長は大きく異なり

時代によってもその判断基準は

難しくなりますので、

ご両親世代と子供世代でも

”低身長”と呼ばれる価値基準も様々になって参ります。

非常に長くなってしまいましたが、

なんであれ身長を伸ばしたい!

と思われた方は是非一度ご受診下さいませ。

詳しくお話させて頂きたく存じます。

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