むちうちで首の痛みが強い時にどんなリハビリを行うの?
交通事故でむちうちにあい、痛みが強く、首が動かせない方もいます。
そんな時にもリハビリが必要なのか?と聞かれることがよくあります。
もちろん、どんな条件でもリハビリを行っても良いわけではありません。
一方で、一般的にむちうちに対して推奨される治療介入として、
・通常の身体活動の維持・回復
・運動(可動域訓練・筋力訓練)
・薬物療法(痛み止め・湿布など)
があげられます。
そのため、痛みが強いときに、どんな条件でリハビリを行って良いのか?行うのであればどんなリハビリを行うのか?疑問があると思います。
今回、本記事にて
①むちうち後、首を動かしてはいけない条件とは?
②むちうち後、なぜ首を動かさない方が良いのか?
③むちうちで痛みが強い時のリハビリ内容
④むちうちで痛みが強いときは、首を直接動かさず、姿勢や首以外の運動をしよう
を解説していきます。
交通事故外来・労災 | 東京神田整形外科クリニック (tokyo-seikeigeka.jp)
【もくじ】
➀むちうち後、首を動かしてはいけない条件とは?
むちうち後の治療・リハビリにおいて、通常、過度な首の安静を勧めることはあまりありませんが、
状況によっては、首の動きに関して、安静を勧めることがあります。
安静を勧める条件
1.骨折・脱臼などにより、医師から動かすことを止められている場合
2.首を動かすことにより痛みが強く出現し、その後もその痛みが残る
3.首を動かすことにより、めまいや上肢のしびれ、脱力、不快感が出現する場合 など
が挙げられます。
②なぜ、首を動かさない方が良いのか?
むちうち後、上記の条件がある場合、医師からの指示をまもり、首を安静に心がけましょう。
上記の条件で首を無理にうごかしてしまと、
・骨折の程度が悪化する
・脱臼する
・しびれ・痛みなどの神経症状が悪化する
・神経がより過敏になる
などのことが考えられます。
またジャンプやランニングでも首には負担がかかりますので、痛みが強い時期は控えましょう。
③痛みが強い時のリハビリ内容
痛みが強い時期のリハビリメニューには、
1.頸椎カラーの装着指導
2.ポジショニング指導:枕や寝方・座り方の指導などを通して、痛みが和らぐ生活習慣の工夫
3.物理療法:温める・冷やす・電気など首を動かすことなく痛みが和らぐ方法
4.首以外の場所のストレッチや運動:例えば腰のストレッチやWalking、眼球運動など首を動かさなくても行える運動を通した痛みが和らぐ方法
などが挙げられます。
④まとめ
痛みが強いからといって、何もせず、できるだけうごかない・安静にしているだけでは、むしろ痛みが長引いてしまうことがあります。
痛みが強いときは、医師の診断をうけ、その上で首を動かさないでも行えるリハビリを実施していきましょう。
適切な時期に、適切な治療やリハビリを受けないとむちうち症状が慢性化し、後遺症として残ってしまう可能性があります。
そのため、痛みが強い時期からでも、ぜひ理学療法士にご相談ください。
東京神田整形外科クリニックでは、
むちうちを中心とした交通事故による体の不調に対する医療提供にも力を入れています。
ぜひ、ご活用下さい。
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