子どもの低身長は何科を受診すればいい?治療方法や受診時期の目安 | 低身長治療・再生医療なら東京神田整形外科クリニック
「子どもの身長が周りより低いけれど、整形外科と小児科のどちらに相談すればよいの?」と迷っている保護者の方も多いかもしれません。
低身長の相談先は、病気の可能性や受診の目的に応じて選ぶことが大切です。
この記事では、低身長の種類、診療科の違い、受診時期、保険診療と自由診療、成長ホルモン治療について解説します。
低身長には2つの種類がある
低身長は、原因によって体質性低身長と疾患が原因の低身長に大きく分けられます。
同じように小柄に見えても、必要な検査や治療は同じではありません。
まずは2つの違いを理解し、お子さんの成長を客観的に確認することが重要です。
医学的には、同性・同年齢の平均身長から-2SD以下であることが低身長の目安です。
-2SD以下は、おおむね同年代の子ども100人のうち身長が低いほうから2〜3人に入る位置を示します。
ただし、現在の身長だけで原因を判断することはできません。
過去からの成長曲線、1年間の伸び、体重の変化、思春期の進み方も合わせて評価する必要があります。
体質性低身長
体質性低身長とは、医学的には-2SD以下で推移しているものの、成長ホルモンの分泌異常や特定の病気が確認されない状態です。
低身長の原因では体質的な要因が大きな割合を占めるとされ、家族性低身長と体質性成長遅延などが含まれます。
病気が見つからないからといって、身長について相談する必要がないという意味ではありません。
家族性低身長では、両親の身長の影響を一部受け、幼少期から小柄な範囲をおおむね一定のペースで伸びます。
身長は遺伝だけで決まるわけではありませんが、両親の身長は将来の身長を考える材料の1つです。
成長曲線が急に下がらず、同じラインに沿って推移しているかを確認しましょう。
体質性成長遅延はいわゆる晩熟タイプで、思春期の始まりが同年代より遅いことが特徴です。
一時的には周囲との身長差が大きく見えても、遅れて成長スパートを迎え、成人身長が平均的な範囲に近づくことがあります。
ただし、すべての子どもが自然に十分追いつくとは限らないため、骨年齢や思春期の進み方を評価することが欠かせません。
体質性低身長では、成長曲線、骨年齢、血液検査などから病気を除外したうえで、経過観察や自由診療を含む選択肢を検討します。
大切なのは、単に「体質だから仕方がない」と決めつけず、残っている伸びしろと予測最終身長を確認することです。
早い段階で現状を把握すれば、家庭で整える生活習慣や治療を考える時間を確保しやすくなります。
疾患が原因の低身長
成長の遅れの背景に病気が隠れている場合は、その原因に応じた治療が必要です。
代表的な原因には、成長ホルモン分泌不全性低身長症、甲状腺機能低下症、ターナー症候群、SGA性低身長症、セリアック病、炎症性腸疾患などがあります。
早期に原因を見つけることが、その後の成長と健康を守るうえで重要でしょう。
疾患が原因の場合は、身長が低いだけでなく、成長曲線の傾きが途中から鈍くなることがあります。
以前は順調に伸びていたのに成長曲線のラインを下へ横切るようになった場合は、体質だけで説明できない可能性があります。
体重が増えない、疲れやすい、便通の異常が続く、顔がむくむなどの症状も受診時に伝えてください。
成長ホルモン分泌不全性低身長症など、診断基準を満たせば保険診療の成長ホルモン治療が選択できる病気もあります。
一方で、原因ごとに必要な検査や治療は異なります。
成長ホルモンを使えばすべての低身長が同じように改善するわけではないため、正確な診断が先です。
低身長の評価では、母子健康手帳や学校の体格測定記録をもとに成長曲線を作り、成長の経過を確認します。
必要に応じて血液検査、骨年齢の画像評価、成長ホルモンの分泌を調べる検査などを組み合わせることも必要でしょう。
検査によって病気の有無を確かめ、治療が必要な状態を見逃さないことが第一歩となります。
参照:Annals of Pediatric Endocrinology & Metabolism
子どもの低身長を相談ができるのは何科?
子どもの低身長は、小児科や小児内分泌科、整形外科で相談できます。
どの診療科が適しているかは、低身長の原因として何が疑われるか、どのような評価や治療を希望するかによって変わるでしょう。
それぞれの役割を理解すると、最初の受診先を選びやすくなります。
整形外科
整形外科は、骨、軟骨、関節、脊椎など運動器を専門に診る診療科です。
低身長の診療では、骨端線の状態や骨年齢、骨格の病気、脊柱の変形などを評価できることが強みとなります。
骨の成長という視点から身長を評価したい場合に適した相談先です。
子どもの骨の端には、身長の伸びに関わる骨端線があります。
画像検査で骨の成熟度を確認すると、暦の上の年齢と骨年齢に差があるか、成長の余地がどの程度残っているかを考えられるでしょう。
側弯などによって姿勢や見かけの身長に影響が出ていないかも、整形外科の診察対象です。
また、軟骨無形成症などの骨系統疾患が疑われる場合には、体の比率や骨格の特徴も含めた専門的な評価が必要になります。
体幹と手足のバランスが同年代と大きく異なる、手足の形に気になる点がある、背骨の変形が疑われる場合は、整形外科への相談を検討してください。
当院では、整形外科の知識を生かし、体質性低身長を含む身長の悩みに対応しています。
初回の来院は身長先生の身長診断®︎から始まり、成長曲線、骨年齢、思春期の進み方などを総合的に確認します。
病気の発見だけでなく、予測最終身長や今後の選択肢まで知りたい方にとって、成長を専門的に扱う整形外科は相談先の1つです。
参照:日本小児内分泌学会「低身長」
小児科
小児科は、子どもの全身状態と発達を幅広く診る診療科です。
まず病気が隠れていないか確認したい場合や、身長以外の症状を伴う場合は、かかりつけの小児科へ相談しやすいでしょう。
より専門的なホルモン評価が必要になれば、小児内分泌科への紹介を受けられるでしょう。
小児科では、成長曲線と体重の推移、出生時の状況、既往歴、服用中の薬、食事や排便の状態などが確認項目です。
血液検査では、甲状腺の働きや成長に関係する因子、貧血、肝臓や腎臓の状態などを調べることがあります。
全身の病気が成長を妨げていないかを広く確認できる点が特徴です。
特に、身長だけでなく体重も増えない、慢性的な腹痛や下痢がある、強い疲労感がある場合は、全身状態の評価が重要です。
女の子でターナー症候群が疑われる場合や、出生時に小さく、その後も十分に追いつかない場合も、小児内分泌の専門評価が必要になることがあります。
保険適用となる成長ホルモン治療を検討する場合は、対象疾患の診断基準を満たすか確認しなければなりません。
そのため、病気の有無を調べることが主な目的なら、かかりつけ小児科や小児内分泌科が適しています。
診察後に別の専門領域の評価が必要と判断された場合は、適切な診療科へつないでもらうとよいでしょう。
参照:Annals of Pediatric Endocrinology & Metabolism
子どもの低身長で何かを受診すればいいか迷うときの考え方
低身長で何科を受診すべきか迷ったときは、受診の目的を先に明確にしましょう。
病気の有無を調べたいのか、予測最終身長を知りたいのか、病気ではなくても身長を最大限伸ばす方法を相談したいのかによって、適した医療機関は異なります。
目的を整理すれば、診療科の名前だけに迷わず選びやすくなります。
病気が心配な場合は、保険診療に対応する小児科や小児内分泌科、一般病院が候補です。
成長曲線が急に下がった、1年間の伸びが明らかに少ない、身長以外の症状がある場合は、原因を調べる検査を優先します。
近くのかかりつけ小児科で相談し、必要に応じて専門医へ紹介してもらう方法でも問題ありません。
骨年齢や骨格の状態を詳しく確認したい場合は、整形外科が選択肢になります。
ただし、すべての整形外科が身長治療を専門的に扱っているわけではありません。
受診前に、子どもの低身長相談、骨年齢の評価、成長ホルモン治療などに対応しているかを確認してください。
病気の診断だけでなく、最終身長を具体的に知りたい場合や、保険基準の範囲を超えた目標を相談したい場合は、自由診療を扱う成長専門クリニックが候補です。
その際は、治療の症例数、診断方法、費用、通院頻度、副作用の説明、治療を行わない選択肢まで明確に説明しているかを確かめましょう。
治療効果だけを強調し、限界や個人差を説明しない医療機関には注意が必要です。
クリニック選びでは、受診者数や治療症例の蓄積も判断材料になります。
成長の評価には年齢、骨年齢、思春期、過去の伸び方など多くの情報が関係するため、さまざまな経過を診ている医療機関ほど具体的な説明を受けやすいでしょう。
最終的には、検査結果と目標を共有し、納得できる治療方針を一緒に考えられるかが重要です。
子どもの低身長を治療するときの保険適用と自由診療の違い
低身長の治療には、診断基準を満たす病気に対する保険診療と、病気ではない低身長にも対応する自由診療があります。
両者は費用の違いだけでなく、治療の対象と目標が異なります。
違いを理解したうえで、お子さんの状態と希望に合う方法を選ぶことが必要です。
保険適用
保険診療は、成長ホルモン分泌不全性低身長症など、定められた疾患を治療するための制度です。
単に同年代より身長が低いことや、もっと高くなりたいという希望だけでは、成長ホルモン治療の保険適用にはなりません。
診察と必要な検査を受け、疾患ごとの基準を満たすことが前提です。
低身長の子どものうち、実際に保険診療の対象となる割合は限られています。
動画では、保険が使える可能性は10%未満で、臨床の実感としてはさらに少ないと説明されています。
したがって、-2SD以下だから必ず保険で治療できると考えるのは正確ではありません。
保険適用になった場合の医療費の自己負担割合は、原則として年齢に応じて2割または3割です。
ただし、子どもの医療費助成制度を利用できれば、窓口負担が無料または少額になる地域があります。
助成の対象年齢、所得制限、窓口での支払い方法は自治体によって異なるため、居住地の窓口や公式案内で確認してください。
小児慢性特定疾病の対象となる場合は、世帯所得などに応じた月額の自己負担上限が設けられることがあります。
認定の対象や必要書類は診断名と状態によって決まるため、受診先の医療機関で確認が必要です。
費用だけで判断するのではなく、まず保険適用となる病気があるかを正確に調べましょう。
保険診療の目的は、病気によって妨げられている成長を医学的に治療することです。
動画では、成長曲線の-2SD付近を例に、保険診療と自由診療の目標の違いが説明されています。
平均以上の身長や希望する身長まで伸ばすことを保証する制度ではない点を理解しておく必要があります。
自由診療
自由診療は、保険適用となる病気が確認されなくても、予測最終身長を改善したい場合に検討する選択肢です。
保険診療が病気の治療を目的とする一方、自由診療では本人と家族の目標を踏まえて治療方針を考えます。
ただし、希望すれば必ず目標身長に届くという意味ではありません。
自由診療を考える主な目的には、次のようなものがあります。
- 現時点の予測最終身長を具体的に知りたい
- 病気ではないが、最終身長をできる限り高くしたい
- 保険診療の基準を満たさない体質性低身長について相談したい
- 身長治療の症例を多く扱う医療機関で評価を受けたい
- 成長ホルモンだけでなく、思春期や生活習慣を含む方法を検討したい
自由診療では、公的医療保険が使えないため、検査や薬剤の費用を原則として全額負担します。
動画では、成長ホルモン注射は年間で数百万円単位になる場合があると説明されています。
実際の費用は体重、投与量、治療内容、通院頻度、検査項目、治療期間によって変わるため、開始前に総額の見通しを確認しましょう。
費用の説明では、月額や1回分だけでなく、想定する治療期間全体で考えることが大切です。
薬剤費のほかに、初診、再診、採血、画像検査などが別料金かどうかも確認してください。
途中で効果が乏しい場合の見直し基準や、中止した場合の費用についても事前に聞いておくと安心です。
治療を選ぶ際は、期待できる上乗せ幅だけでなく、副作用、毎日の注射による負担、通院の継続性も比較します。
お子さん本人が治療内容を理解し、無理なく続けられるかも重要でしょう。
自由診療だから保険診療より優れているのではなく、対象と目的が異なる医療だと捉えてください。
当院では、初回に身長先生の身長診断®︎を行い、成長曲線や骨年齢などから現状を評価します。
そのうえで、治療をしない場合を含む選択肢と、期待できる範囲を説明します。
最終身長を最大限伸ばしたいという希望がある場合も、個人差と治療の限界を踏まえて判断することが欠かせません。
子どもの低身長に悩んだときに成長ホルモン治療を開始したほうがいい時期
成長ホルモン治療を検討するなら、骨端線が十分に残っている早い時期に評価を受けることが大切です。
年齢が低いほど必ず治療が必要という意味ではありませんが、検討できる時間と成長期間を確保しやすくなります。
迷っている間にも思春期と骨の成熟は進むため、まず現状を確認しましょう。
動画では、治療開始は早いほど有利であり、当院では5歳から相談を受け付けていると説明しています。
特に9〜10歳頃は、思春期前から成長を評価し、必要な対策を検討しやすい時期です。
男の子の成長スパートは11〜13歳頃に訪れるため、その前から成長曲線と骨年齢を把握できると選択肢を考えやすくなります。
治療期間は一律ではありませんが、動画では一般的に2年間の治療がすすめられています。
最初の1年間は反応が大きく出やすく、2年目にも効果が期待できるため、費用と効果のバランスから2年間が1つの目安です。
効果を判断するためには、少なくとも1年間の経過を確認するという考え方も示されています。
ただし、治療を続けられる期間は年齢だけでは決まりません。
骨年齢、骨端線の状態、思春期の進行、治療への反応を定期的に確認しながら判断します。
同じ年齢でも、晩熟で骨年齢が若い子どもと、早熟で骨年齢が進んでいる子どもでは、残っている伸びしろが異なるからです。
年齢が上がるほど期待できる上乗せ幅は小さくなる傾向があります。
思春期が進むと骨端線が閉鎖へ向かい、自然な年間成長率も低下します。
その段階で成長ホルモンを始めても、身長が伸びられる期間そのものが短いため、大きな変化を得にくくなるでしょう。
当院のYouTube動画では、男子14歳以上、女子13歳以上になると治療条件が厳しくなり、一般的な上乗せは2〜3cm程度と説明しています。
これは全員に当てはまる保証値ではなく、骨年齢などによって結果は変わります。
男子13歳、女子14歳という年齢だけで機械的に判断せず、思春期と骨の成熟を個別に評価することが重要です。
受診した結果、すぐに治療を始めない判断になることもあります。
それでも、現在の成長段階と予測最終身長を早めに知ることには意味があります。
治療するか迷っている場合こそ、骨端線が閉じる直前まで待たず、専門的な評価を受けてください。
身長先生式成長ホルモン治療とは
身長先生式成長ホルモン治療®︎は、成長ホルモンだけに頼るのではなく、成長率と成長期間の両面を考える治療です。
栄養、睡眠、運動などの生活環境も含め、最終身長につながる要因を総合的に評価します。
治療内容と症例を分けてご説明します。
身長先生式成長ホルモン治療の詳細
身長先生式成長ホルモン治療®︎の考え方は、1年間の伸びを高めることと、伸びる期間を確保することを組み合わせる点にあります。
動画では、縦軸を伸び率、横軸を成長できる時間として、両者が作る面積を最終的な身長にたとえています。
一部分だけでなく、成長全体を見て面積を最大化するという考え方です。
伸び率を高める中心的な方法が成長ホルモンの投与です。
成長ホルモンは、医師の指示に従って定期的に注射し、身長の伸びや血液検査の結果を見ながら調整します。
治療前には対象となる状態、期待できる効果、副作用、費用、継続期間について十分な説明を受ける必要があります。
伸びる期間を考える際は、思春期の進行が重要です。
思春期が始まると一時的に身長が大きく伸びますが、その後は骨の成熟が進み、骨端線が閉鎖へ向かうでしょう。
早熟傾向があり、思春期の進行が最終身長を制限すると判断される場合には、思春期を調整する治療を組み合わせることがあります。
男子では、状況に応じてプリモボランが選択肢となります。
プリモボランは内服薬で、性ホルモンの分泌を間接的に抑え、成長期間を確保する目的で用いる薬です。
通常は1日5〜10mg程度を数か月から数年使用しますが、思春期の状態や検査結果に応じた慎重な管理が必要です。
リュープリンは性ホルモンの分泌を直接的に抑える注射薬で、プリモボランとは作用と投与方法が異なります。
プリモボランは男子に使用し、女子には使用しません。
晩熟か早熟かという分類だけで使用を決めるのではなく、成長曲線、骨年齢、採血結果をもとに適応を判断します。
生活面では、必要な栄養を不足なく取ること、十分な睡眠時間を確保すること、無理のない運動を続けることが土台です。
特定の食品やサプリメントだけで身長が直接伸びるわけではありません。
治療と生活習慣を組み合わせ、定期的な計測で反応を確かめます。
治療効果は、開始年齢、骨年齢、思春期の進み方、治療期間によって異なるでしょう。
動画では、2年間で男子約6cm、女子約5cmに相当する上乗せの可能性や、早熟の子どもでは治療効果が高い場合があると説明しています。
これらは目安であり、すべての子どもに同じ結果を約束する数値ではありません。
当院の身長治療では、将来の予測最終身長から+15cmを目標として検討できる場合があります。
一方で、実際に目指せる幅は個々の成長段階によって異なります。
検査結果に基づいて現実的な目標を設定し、効果と負担を定期的に見直す姿勢が必要です。
身長先生式成長ホルモン治療の症例
身長先生式成長ホルモン治療®︎の効果を考える際は、症例の結果を具体的に見ることが参考になります。
ただし、1人の症例は治療の可能性を示すものであり、全員に同じ効果が出ることを証明するものではありません。
治療前の条件と、動画から確認できない情報を分けて理解しましょう。
動画で紹介された男子は、13歳9か月、身長157.9cmで、骨年齢は15歳でした。
治療前の予測最終身長は158〜161.5cmとされており、実年齢より骨の成熟が進んだ厳しい条件です。
その後、身長は164.3cmに達し、動画では年間成長率8.1cmと紹介されています。
現在の身長は、治療前に示された予測最終身長の上限を2.8cm上回っています。
さらに165cm以上を目指せる状態と説明されており、治療後に成長の見通しが改善した症例です。
年齢や骨年齢が進んでいても、個別の状態に合わせた対応で結果が変わる可能性を示しています。
一方、この短い動画だけでは、治療を開始してからの正確な期間、成長ホルモンの投与量、思春期を調整する薬の併用、生活習慣の変化は確認できません。
最終的な成人身長もまだ確定していないため、「誰でも年間8.1cm伸びる」「必ず165cmを超える」とは言えないでしょう。
症例はあくまで個別の経過として捉え、本人の検査結果から治療効果を予測することが大切です。
子どもの低身長を相談していときに関するよくある質問
「どのくらい身長が低ければ受診すべき?」「顔つきから原因を見分けられる?」「どの病院を選べばよい?」と疑問を感じる方もいるでしょう。
低身長の受診では、身長の数値だけでなく、伸び方や全身の状態も判断材料になります。
ここでは、相談前によくある3つの質問にお答えします。
低身長に悩んだときの受診の目安は?
身長が-2SD以下の場合や、成長曲線の傾きが低下した場合は、専門医への相談を検討してください。
特に、成長曲線が急に下向きになった場合は、病気の影響を除外する必要があります。
現在の身長と成長速度の両方を見ることがポイントです。
具体的には、次のような状態が受診の目安となります。
- 同性・同年齢の平均身長から-2SD以下である
- 成長曲線の基準線を2本以上下へ横切っている
- 学童期以降で1年間の身長の伸びが4cm未満である
- 両親の身長から考えた予測より著しく低い
- 低身長に加え、体重増加不良、疲れやすさ、むくみなどがある
1回の測定値だけでは、測定誤差や一時的な変化の影響を受けます。
母子健康手帳、保育園、幼稚園、学校の記録を集めて成長曲線を作ると、伸び方の変化を見つけやすくなるでしょう。
家庭で測る場合も、なるべく同じ時間帯と方法で記録してください。
年齢の目安としては、2〜5歳頃は体質性成長遅延を含む成長パターンの評価、5〜10歳頃は成長ホルモン治療の適応を考えるうえで重要な時期です。
ただし、この年齢以外なら受診できないわけではありません。
気になる変化がある時点で相談し、必要な検査を受けることが大切です。
低身長の子どもの顔つきなどの特徴は?
低身長の原因によっては顔つきや体形に特徴が見られますが、外見だけで診断することはできません。
顔つきに明らかな特徴がない病気もあり、反対に個性の範囲に見える特徴もあります。
気になる場合は、成長記録や検査結果を含む総合的な評価を受けましょう。
成長ホルモン分泌不全性低身長症では、実年齢より幼く見える顔つき、鼻の付け根が低く平坦に見える顔立ち、体幹に脂肪がつきやすい体形などが見られる場合があります。
声が年齢より幼く聞こえることもありますが、これらの特徴がそろうとは限りません。
体質性低身長では、顔つきや外見に特徴的な異常がなく、全体に小柄で健康に見えることが一般的です。
だからこそ、見た目だけで「体質」と判断しないことが重要でしょう。
成長曲線や骨年齢を確認し、治療が必要な病気がないかを確かめることが大切です。
ターナー症候群やヌーナン症候群などでは、首の皮膚のひだ、耳の位置、目元、丸みのある顔立ちなど、症候群に関連する特徴が見られる場合もあります。
しかし、特徴の現れ方には個人差があります。
保護者が写真や外見だけで病名を推測するのではなく、小児科や専門医へ相談してください。
参照:Journal of Clinical Research in Pediatric Endocrinology
低身長に悩んだときの受診におすすめの病院は?
おすすめの病院は、受診の目的とお子さんの状態に合う医療機関です。
病気を調べたい場合と、病気ではない低身長の治療を相談したい場合では、必要な専門性が異なります。
通いやすさだけでなく、検査と説明の内容も確認しましょう。
まず病気の可能性を確認したい場合は、かかりつけの小児科へ相談できます。
成長曲線を確認し、必要な血液検査や専門医への紹介について判断してもらいましょう。
保険適用の成長ホルモン治療が必要と考えられる場合は、小児内分泌を専門とする医療機関が候補です。
骨年齢、骨格、骨端線の状態を含めて評価したい場合は、身長診療に対応する整形外科を検討してください。
体質性低身長や特発性低身長に対する自由診療を希望する場合は、成長専門外来の有無と治療症例を確認します。
ホームページだけで判断せず、初診時に治療の利益と限界を具体的に説明してもらえるかを見極めましょう。
当院では、初回の来院時に身長先生の身長診断®︎から始めます。
成長曲線や骨年齢を確認し、身長先生の成長シート®︎を用いて今後の伸びしろと予測を具体的に考えていきます。
保険適用外の体質性低身長についても、検査結果と希望を踏まえた選択肢をご提案する方針です。
受診時には、母子健康手帳、学校などの身長と体重の記録、過去の検査結果、お薬手帳を持参すると評価が進みやすいでしょう。
医療機関を選ぶ前に、病気の検査、予測最終身長、自由診療のどこまで相談したいのかを家族で共有しておくとよいでしょう。
参照:日本小児内分泌学会「低身長」
まとめ
子どもの低身長は、小児科、小児内分泌科、身長診療に対応する整形外科へ相談できます。
病気の有無を確認したい場合は小児科や小児内分泌科、骨年齢や骨格を評価したい場合は整形外科が主な候補です。
身長が-2SD以下、成長曲線が下向きになった、学童期以降の年間成長が4cm未満、ほかの症状がある場合は早めに受診しましょう。
家庭では、母子健康手帳や学校の測定記録を集め、成長曲線を継続して確認することが大切です。
保険診療は対象疾患の基準を満たす場合に選択され、病気ではない体質性低身長の治療は自由診療となります。
治療の可能性は年齢だけでなく、骨年齢、骨端線、思春期の進み方によって変わるため、成長が止まる直前まで待たないことが重要です。
当院では初回に身長先生の身長診断®︎を行い、現在の伸び方と予測最終身長を評価したうえで、お子さんに合う選択肢をご提案します。
「身長を伸ばしたいけど、東京まで通うのは難しい…」
大阪・名古屋などにお住まいの方でも、身長先生式成長ホルモン治療を受けられるようになりました。
遠方で治療を諦めていた方も、無理なく通院いただけますので、まずはお気軽にご相談ください。
監修者

院長 (全日出勤)
田邊 雄 (たなべ ゆう)
経歴
2011年 金沢医科大学卒業
2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得
2018年 順天堂大学博士号取得
2020年 東京神田整形外科クリニック開業

再生医療リードドクター (毎週月曜日、第1・3・5土曜日勤務)
横田 直正 (よこた なおまさ)
経歴
平成11年3月 国立浜松医科大学医学部卒業
平成11年4月~平成18年12月 東京大学医学部整形外科在籍
平成11年5月~平成11年12月 東京大学医学部付属病院整形外科
平成12年1月~平成12年6月 東京逓信病院麻酔科
平成12年7月~平成13年6月 三楽病院整形外科
平成13年7月~平成14年12月 都立広尾病院整形外科
平成15年1月~平成16年6月 東芝林間病院整形外科
平成16年7月~平成17年9月 多摩北部医療センター整形外科
平成17年10月~平成18年9月 都立墨東病院リウマチ膠原病科
平成18年10月~平成19年12月 東京逓信病院整形外科
平成19年7月~平成27年2月 太秦病院整形外科リウマチ科
平成27年3月~平成29年3月 富士見病院整形外科
平成28年6月~平成29年3月 東京ひざ関節症クリニック銀座(院長)
平成29年4月~令和3年4月 東京ひざ関節症クリニック新宿(院長)
令和3年5月~ 総合クリニックドクターランド、新山手病院など


