メニュー

五十肩の痛みはホルモンバランスと関係ある⁉︎更年期女性の対策とは?

五十肩で『痛みがなかなか引かない』や『痛みが強い』という女性の人が多いです。

これはホルモンバランスの変化が関係しているのではないかと言われています。

 

今回は、ホルモンバランスの変化がどのように五十肩の痛みと関係しているのか女性である理学療法士の豊岡が解説します。

特に、更年期女性の人必見です。

 

 

目次

 

 

五十肩の痛みはホルモンバランスが関係しているのか⁉︎

 

結論から言いますと、五十肩の痛みとホルモンバランスは関係しています

特に、40〜50代の女性で更年期といわれる時です。

 

一般的に『ホルモンバランス』とは、卵巣ホルモンから分泌される2つの女性ホルモン、エストロゲンとプロゲステロンが互いにバランスをとりながら分泌されていることを言います。

 

更年期では、エストロゲンの分泌が低下しはじめ、ホルモンバランスが崩れていきます。

エストロゲンの低下により、更年期障害である

・発汗
・うつ症状
・不眠
・動悸
関節痛
・肩こり

など多彩な症状を引き起こすといわれているのです。

 

では、五十肩の痛みとホルモンバランスがどうのように関係してくるのか次に話していきます。

 

五十肩の痛みにホルモンバランスがどのように関係している⁉︎

 

上記で話したように、エストロゲンの低下により、更年期症状で関節痛が出ることがあるのです。

五十肩の痛みも同様なことが言えるのではないかと思っています。

 

ホルモンバランスの関係で五十肩が痛くなる原因として、関節内の問題自律神経系の問題が関係していると思われます。

 

関節内の問題

 

1つ目の関節内の問題は、関節周囲にある結合組織

・関節軟骨
・筋肉
・靭帯
・滑膜

などにはエストロゲン受容体があり、エストロゲンはその機能を維持する働きがある。

 

そこで更年期に入り、エストロゲンが急激に減少しホルモンバランスが崩れると、筋力低下や腱、関節が腫れて痛みが出ると言われています。

文献上は、主に膝関節や手指の関節に痛みが出るといわれていますが、五十肩の痛みも関係あると考えます。

筋力低下から肩関節が不安定になり関節周囲の組織に負担をかけ五十肩にも痛みが出るのではと考えているのです。

 

さらに、エストロゲンには抗炎症作用があり、その分泌量が多い若い時は、多少の関節の炎症が起きても抑えられます

 

しかし、更年期になりエストロゲンが減少すると炎症が抑えきれず、痛みが生じやすいのです

 

五十肩の痛みに関しても、更年期でホルモンバランスが崩れているとき、炎症が抑えきれず、痛みがとても強かったり、痛みが長引く可能性があると言えます


自律神経の問題

 

2つ目は自律神経の問題です。

 

卵巣から分泌されたエストロゲンは脳の中にある視床下部に抑制をかけています。

視床下部は、以下の本能行動や身体の内部環境の恒常性の維持に関わる需要な中枢が集まっている場所です。

 

・体温を調節する中枢
・ホルモン分泌を司令する中枢、
・日内リズムの中枢  など

 

そのため、エストロゲンが減少しホルモンバランスが崩れることで、視床下部での抑制が弱くなるため、発汗など自律神経の過敏な状態を引き起こすと考えられています。

 

よって、エストロゲンが減少すると痛みの抑制も弱くなり、痛みを感じやすい状態になるのではないかと考えられます。

結果的に、1つ目と同様に五十肩の痛みがホルモンバランスの関係で、痛みを強く感じたり、長引いたりするかもしれません。

 

(参考文献:エストロゲンの機能とストレス〜 生涯を通じて健康を維持するために〜)

 

五十肩の痛みと更年期女性の対策

 

次に、五十肩の痛みや更年期女性に対してどのように対策をしていけばよいかの説明です。

一般的に五十肩の痛みが強い時は、注射や薬で炎症を抑える治療を行います。

 

更年期女性で五十肩の痛み以外に、以下の症状が1つでも多く当てはまる人は、ホルモンバランスの変化が関係あると思われます。

 

□ほてり・発汗
□イライラする・不眠
□頭痛・倦怠感
□首・肩こり

 

ホルモンバランスの変化で五十肩の『痛みが強い』、『痛みがなかなか引かない』更年期女性の人は、婦人科を受診するのも対策の一つです

 

婦人科でのホルモン補充療法が効果があるとも言われています

 

また、ホルモンバランスを整える方法として

・ストレスを軽減させる
・バランスの良い食事
・適度な運動
・サプリや漢方薬を使用(サプリメントではエクエルなどが挙げられます。)

以上のことが文献でも言われていました。

 

五十肩の痛みが強くて、夜間寝られない人はこちらの記事をご覧ください。

>>【2022最新版夜間痛対策】五十肩でも快眠できる方法3選【初期向け】

 

五十肩の痛みに関係するホルモンバランスまとめ

 

五十肩の痛みとホルモンバランスは関係している。

特に40〜50代の更年期女性です。

ホルモンバランスはエストロゲンとプロゲステロンが互いにバランスをとっています。

 

エストロゲンが減少することでバランスが崩れ以下のことが起こります。

・炎症が抑えきれず五十肩の痛み増大
・脳の中にある視床下部を抑制できず自律神経が過敏になり五十肩の痛み増大

 

更年期女性の対策として、五十肩の痛みと以下の更年期症状が多く当てはまる人は、婦人科の受診も検討してみて下さい。

 

□ほてり・発汗
□イライラする・不眠
□頭痛・倦怠感
□首・肩こり

 

五十肩の痛みとホルモンバランスの関係は、まだ文献上でもわからないことも多いみたいです。

五十肩の痛みで悩んでいる更年期女性の人のためにリハビリにも力を入れております。

 

五十肩を一緒に撃退していきましょう。

以上、理学療法士の豊岡でした。

 

プロフィール

名前:豊岡桜子

資格:理学療法士

キャリア:理学療法士10年目

 

この10年で、整形外科疾患をメインに累計1.8万人以上治療。

その中で、肩関節疾患の術後の人から保存治療の人まで多数治療。

 

現在は、東京神田整形外科クリニックで五十肩のブログや治療で、五十肩で悩んでいる方達の助けになれるように知識と技術をお届けしています。

五十肩を一緒に撃退していきましょう!

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME