肩甲骨内側の痛みの原因は肩こりだった?放置すると五十肩に!
よくデスクワークをしている人で、「肩甲骨の内側が痛い」、「肩こりがあって肩甲骨が痛い」などという人が結構多くいらっしゃいます。
なので今回は、肩甲骨内側の痛みの原因や解消方法のストレッチを紹介していきます。
肩甲骨の痛みを放置すると、五十肩になる可能性もあるので最後までご覧ください。
目次
肩甲骨内側の痛みとは?
「肩甲骨痛い」、特に「肩甲骨内側が痛い」その痛みは、ズバリそこを通る神経が圧迫されての神経性の痛みです。
その神経は、肩甲背神経と言います。
肩甲背神経は、首から出ている神経で、肩甲挙筋と菱形筋を支配している神経になります。
その走行は、腕神経叢の最も近位の場所から分岐していて、中斜角筋という首の筋肉と一部、肩甲挙筋を貫通して、肩甲骨の内側を通る神経になります。(図1)
(図1)
肩甲背神経は運動線維のみならず感覚線維もつかさどっているので、肩甲背神経の通り道で圧迫されると肩甲骨の内側に痛みが出てきます。
では次に、その原因について説明します。
肩甲骨内側の痛みの原因とは?
肩甲骨内側の痛みの原因は、猫背やストレートネックといった姿勢不良による肩こりなどが関係します。
ストレートネックなど頭の位置が悪いと、首を支えるために肩甲挙筋と斜角筋のところが、持続的な過緊張が起きる状態になります。
いわゆる肩こり状態です。
そうすると、そこを貫通する肩甲背神経が圧迫されて、痺れや肩甲骨内側に痛みが出てくることになるのです。
さらに、肩甲骨の痛みを放置すると五十肩になる可能性もあります。
まず肩がスムーズに動くためには、肩甲骨のアシストが必要です。
肩甲背神経は、肩甲骨につく筋肉を支配する神経なので、この筋肉の動きが悪くなると、腕と肩甲骨の動きのリズムが崩れ出してきます。
これが後々、五十肩に繋がってしまうのです。
肩甲背神経による痛みが原因というよりも、肩甲背神経が支配している筋肉の機能不全によって五十肩が起こります。
では、次に痛みを解消するストレッチをおこなっていきましょう。
肩甲骨内側の痛み解消ストレッチ
肩甲骨内側の痛みを解消ストレッチを紹介していきます。
初めにセルフチェックの方法、次に
・肩甲挙筋ストレッチ
・斜角筋ストレッチ
この2つを詳しく解説します。
セルフチェック
まずは、セルフチェックです。
肩甲骨の痛みが出る時、特に首の前後の動きを確認しておきましょう。
この時、痛みの度合いを確認してください。
肩甲挙筋は僧帽筋の下にある筋肉なので、肩甲挙筋だけストレッチをしていくために僧帽筋を緩ませます。
肩甲挙筋ストレッチ
では肩甲挙筋ストレッチを行っていきます。
まず、肘を曲げた状態で肩をできるだけ上に上げます。(写真1)
ここから首を斜め前方向に倒していきます。(写真2)
ここで軽く手でアシストしてあげてください。
この状態で10秒間キープです。
(写真1)
(写真2)
斜角筋ストレッチ
続いて斜角筋ストレッチです。
肩こりの筋肉が僧帽筋という筋肉なのですが、僧帽筋の前側を下に軽く押します。(写真3)
肩を持ち上げ、この状態で肩を後ろに引きます。(写真4)
引いたら戻す、この動作を10秒間行いましょう。
(写真3)
(写真4)
斜角筋は、頚椎から肋骨に付く筋肉なので、肩を後ろに引くことで頚椎と肋骨の距離を離してストレッチをしていきます。
僧帽筋の前のところ1点を押していただくのですが、それ以上前にいってしまうと腕神経叢という神経の束に当たってしまうので、僧帽筋の前のところで固定したら手は動かさなくて大丈夫です。
写真4のように、手は固定して肩を引く動作で大丈夫です。
最後に、先ほどのセルフチェックをもう一度やってみましょう。
肩甲骨や首の痛みはどうでしょうか?
結構首が軽くなるかと思います。
痛みが治まらず、病院に行きたいけど何科に行けばいいのかわからない方はこちらもご覧ください。
>>肩甲骨の内側に痛みがある時の原因は?何科に相談すればいい?
肩甲骨内側の痛みは、肩甲背神経が圧迫されて痛みがでます。
痛みの原因は、姿勢不良による肩こりです。
姿勢が悪いと、首を支えるために肩甲挙筋と斜角筋のところが、持続的な過緊張が起きて固くなります。
肩甲挙筋や斜角筋が肩甲背神経を圧迫して痛みがでるのです。
肩甲骨内側の痛み解消ストレッチは以下の2つをおこなってみましょう。
・肩甲挙筋ストレッチ
・斜角筋ストレッチ
今回は、首を使ったストレッチなので、強くやりすぎて痛めないように、気をつけておこなってください。
肩甲骨周りの筋肉をしっかりほぐして、五十肩を予防していきましょう。
引き続き五十肩について発信していきますので、記事のチェックをお願いいたします。
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