五十肩の痛みはいつまで続く?患者数や発症季節など疑問に答えます!
【五十肩の痛みはずっと続く?】ベンベン先生の五十肩のギモン・質問コーナー【知識編】
東京神田整形外科クリニック、院長の田邊こと、ベンベン先生です。
今回は、臨床していてよく質問されることをまとめてみました。
題しまして、ベンベン先生が答える!五十肩の疑問・質問コーナー!
五十肩になったばかりの皆様、疑問・質問に答えてみましたので、是非ご覧ください。
また、今回の内容以外にも質問がありましたら、お気軽にコメントをお寄せください。
- Q1.五十肩の痛みはずっと続くの?
- Q2.日本にどれくらい五十肩の患者さんがいるの?
- Q3.五十肩は利き手に出やすいもの?
- Q4.五十肩の発症に季節は関係ありますか?
- Q5.五十肩は男女どちらの方がなりやすい?
- まとめ
Q1.五十肩の痛みはずっと続くの?
五十肩になりました。
ずっとこの痛みは続くのでしょうか?
痛みがあってよく寝られず不安です。
A.
最初から非常にヘビーな質問ですが、ご安心ください。
こういった不安を解消するために、記事や動画を配信しているところもあります。
結論から申し上げますと、五十肩の激痛は必ず治ります!
希望的観測でもなく、99%のお医者さんがそういう風に答えています。
五十肩の痛みはあくまでも炎症が主ですので、時間の経過によって基本的には治っていきます。
ただ時間の経過といっても、短ければ短いほどいいですよね。
激痛が長く続くのが決していいことではないので、注射・服薬・自己管理・リハビリを徹底することで治療期間を短くしていくわけです。
それでも痛みが取れない場合は、五十肩でない場合があります。
そういう場合には採血やMRI検査をして、原因が五十肩であるかそうでないかをチェックすることが大事になります。
ですので、五十肩の激痛はちゃんと取れますのでご安心ください。
Q2.日本にどれくらい五十肩の患者さんがいるの?
私の周りにも五十肩になった人がたくさんいます。
日本にどれだけ患者さんがいるのですか?
A.
こういうのもよく聞かれます。
患者数は文献によって多少差異がありますが、人口の2〜10%と書いてあるものが多いです。
ですので、日本で言ったら240万人〜1200万人ぐらいの患者さんがいるのではないかと言われています。
この数字を聞いて、かなり多いなと感じる方も多いと思います。
こういった方をいかに減らしていくのかというのが、リハビリの命題になってくると思います。
Q3.五十肩は利き手に出やすいもの?
五十肩は右側に出現しました。
私は右利きなのですが、やはりよく使う利き手の方に出やすいものなのでしょうか?
A.
これもよく聞かれます。
実際臨床ではあまり変わりはないかなぁ、やや利き手が多い印象ですね。
これはちょっと分からなかったので色々調べてみたのですが、結構衝撃でした。
というのも、非利き手側(逆の手の方)が五十肩になりやすいというものから、利き手や非利き手は関係ありません、と言っているものもありました。
職業とか使用頻度の都合上、利き手になりやすいと言っている文献もありました。
ということで、全く統一性がありませんでした。
とどのつまりどういうことかと言うと、これはよく分からないみたいです。
現代でも五十肩の原因は明らかではないです。
経年劣化・継続した疲労によって起きると言われています。
それで言うと利き手に起きそうですよね。
しかしながら運動不足も大いに関係すると言われています。
それで言いますと、あまり使わない非利き手側に起きそうですよね。
利き手側も非利き手側もなる理由があるので、人数的にどちらも偏りすぎることなく、両方同じくらいの印象ではないかと思っています。
ちなみにですが五十肩になった人の中で、両肩になる人も30%ぐらいいるそうです。
これは糖尿病などの内科のリスクを持っている方が多いので、そういった持病を持っている方は要注意です。
Q4.五十肩の発症に季節は関係ありますか?
五十肩の発症に季節は関係ありますか?
A.
これも非常によく聞かれます。
よく言われますが、冬の寒いイメージをしてみてください。
服を着込んで肩をすぼめて「寒いな〜寒いな〜」と言って、体を小さく丸めますよね。
こういった影響で肩の負担が増えて五十肩になりやすい、なんて言われています。
他にもありまして、五十肩は冷えに非常に弱いです。
冷えることで循環が悪くなって痛みが出やすかったりとか、動きが出にくくなってしまったりという理由です。
寒さや冷えは影響するので、五十肩は冬に多いことになります。
Q5.五十肩は男女どちらの方がなりやすい?
五十肩は男女どちらの方が出現しやすいのですか?
A.
これもよく聞かれます。
結論、女性の方が五十肩を発症しやすいと言われています。
その理由について、大きく3つご説明いたします。
1つ目は、そもそも関節機能が女性の方が弱いです。
膝とか股関節の疾患では、圧倒的に女性の方がなる可能性が高いです。
五十肩は股関節・膝ほどの大きな差はないのですが、こちらも文献によっては若干女性の方が多いようです。
元々の進化の過程を考えても、やはり男性の方が力仕事が多い分、関節が丈夫な作りになっていると考えられています。
逆に柔軟性でいうと、女性の方が上ですね。
2つ目は、五十肩は内分泌系・ホルモンの影響を受けるとされています。
女性ですとちょうど更年期障害の時期と重なり、ホルモンバランスの崩れがありますので、そういった影響で発症しやすいのではないかと言われています。
3つ目は、肩を動かすのには関節以外にも肩甲骨・肋骨・胸郭・背骨などの影響を受けます。
ですが男性より女性の方が肋骨や肩甲骨周りの動きが硬い、というのが明らかになっています。
肩を動かす時に肩甲骨や肋骨周りなどが硬いと、動作をした時の負担が関節だけにかかります。
普通は肩甲骨・肋骨・胸郭が動くことでうまく力を分散しているのですが、これが動かないということになると、肩関節だけに大きな負担がかかります。
結果として、五十肩を発症しやすくなるということですね。
女性の方が五十肩になりやすい理由として、概ねこの3つが理由として挙げられます。
まとめ
以上、疑問・質問コーナーでした。
皆さんの疑問が少しでも解消できていたら幸いです。
引き続き、五十肩をしっかり治していきたいという方は、過去のブログも参考にしてみて下さい。
また、五十肩専門YouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。
実際にリハビリを受けたい方は、当院にお電話にてリハビリの予約を取って頂けるといいと思います。
その際は、田邊をご指名下さい!
以上、院長の田邊こと、ベンベン先生でした!