五十肩でやってはいけないこと3選!注意点など詳しく解説!
【これだけはNG!】五十肩でやってはいけない行動TOP3!【五十肩 知識編】
東京神田整形外科クリニック、院長の田邊こと、ベンベン先生です。
リハビリをしている最中に、よくお話を伺っていると。
ただでさえ治療期間が長い五十肩で、わざわざやってはいけないことをしてさらに治療期間が長引いているなと感じることが多くあります。
こんな無駄なことはありません!
この記事を読むと、やってはいけない行動が何か理解でき、必ずあなたの五十肩治療の一助になります!
すぐに行動を改めて少しでも早く五十肩を撃退しましょう!
五十肩でやってはいけないこと3選
五十肩でやってはいけないこと3選はこちらです!
- 第3位:振り子運動
- 第2位:休みすぎ問題
- 第1位:病院に来るのが遅すぎる問題
では1つずつご紹介していきます。
第3位:振り子運動
第3位は振り子運動です。
振り子運動とは
まず腕をぶら下げたような状態で脱力します。
そして体を揺すって、腕をだら〜っと振り子のように動かすことで腕の重さで肩の周りの筋肉とかが伸びますよ、というような運動です。(写真1)
写真1
「あまり動かせない人でもこれだったら伸ばせますよね」みたいなのがコンセプトになっています。
これだけ聞くと、とてもいい運動だと思いますよね。
ただ大前提として、脱力して行わないと全く意味がないものになってしまいます。
しかしながら五十肩の初期の症状で、脱力がうまくできる人はほとんどいません。
そういう人にとっては振り子運動というのは、めちゃくちゃ難しいミッションなのです。
運動自体はいいものだと思いますが、再現度が低すぎてうまく行えません。
実際マンツーマンでリハビリについて「こうやって力を抜いてやるんですよ」と言ってやっても、それでもうまくできないということがよくあります。
肩を振り子のように動かすことができずに、間違ったままブンブン動かしてしまうと「振り子運動のせいで悪化する」までありえます。
ですので、振り子運動が第3位になります。
振り子運動自体は悪くありませんが、再現できる人が初期の症状の人だとほとんどいないかな、という理由ですね。
ちなみに炎症初期の治療ではロキソニンなどの服薬、外用薬や注射、生活での注意点を守るといった管理面が大切です。こちらは実はもうブログでご紹介しています。
五十肩の服薬についてはコチラのブログをご覧ください。
・五十肩でロキソニンは飲んでいい?痛み止めの効果はあるのか解説!
五十肩でロキソニンを飲んでも効かないと感じる方もぜひ読んでみてください。
五十肩の注射についてはコチラのブログをご覧ください。
・五十肩のステロイド・キシロカイン注射とは?ヒアルロン酸についても!
第2位:休みすぎ問題
第2位は休みすぎ問題です。
五十肩というのは、炎症がある初期ほど安静にしなければいけません。
ですので、先程も「運動するだけではダメだよ」「方法・やるべきタイミングなのかどうかというのが適切でないとダメだよ」というのをお伝えしました。
しかしながら逆に炎症症状が治まってからというのは、運動は欠かせません。
それにも関わらず擦り傷を治すときと同様に、そのままだんだん傷が治っていくみたいなイメージで、ずっと放っておく人がいます。
じっとして治すという、そういう方がいらっしゃいますが、これは本当にダメです。
すごく予後に関わります。
自分自身も動かせない期間が長引くのは嫌ですよね。
ということで、五十肩の初期症状が終わったら運動は必須です。
ちなみに五十肩になりやすい人は、運動しすぎよりも、運動しなさすぎが原因になりやすいと言われています。
五十肩のなりやすさ、再発のしやすさを考えても運動は必須なのです。
そういう意味で休みすぎはダメだよというのが第2位です。
第1位:病院に来るのが遅すぎる問題
第1位は病院に来るのが遅すぎる問題です。
第2位とも関連が深いのですが、肩を休ませて治そうという人は、総じて病院に来るのが遅れるケースが多いです。
発症してから3ヶ月越し・半年越しとか、長い人だと1年以上というスパンで、いよいよ病院に来るという人もいらっしゃいます。
そういう方に聞くと皆さん口を揃えて、周りの人が「放っておけば治るよ」みたいな事を言ったので、「私もそういう風にして放っておいたらこうなっちゃいました」みたいな感じですね。
日本では五十肩というものは患者数が日本で600万人ぐらいいると言われています。
そのうちの8割は病院に行かなくても治ってしまうと言われています。
「80% 結構治るじゃん」と思うと思いますが、その80%の抽選から漏れた20%の人、そういう人は病院に来て治療を始めたら、短くて半年・長くて2年ぐらいかかる可能性があります。
現状はで肩の拘縮を起こしてしまうと、五十肩を一瞬で治す方法はありません。
そうなりたい人は誰もいないと思いますので、痛くなったり上がらなくなったらなるべく早く病院に来ていただき、対処をしていきましょう。
その時は当然リハビリも行います。
リハビリでは炎症がある際の管理方法、あとは今の肩のコンディションに合った運動の処方をさせていただいております。
それですぐに良くなったら、それはいいと思います。
そうしないで経過が長くなってしまって、辛い治療が長引いている五十肩の人をよくよく見ます。
私たちは皆さんの治療少しでも早く治るように日々尽力しています。治療を長引かせないためにも、なるべく早めに病院にお越しください。
「治るまでに時間がかかって大変だな」という気持ちは患者さんももちろんそうだと思いますが、私達も同じです。
なるべく早く治って早く不自由なく、お仕事・趣味・生活に戻ってほしいという風に思っています。
ですので、再度のお知らせになりますが、なるべく早く病院にお越しください。
ということで、第1位は病院に来るのが遅すぎ問題でした。
まとめ
以上、五十肩でやってはいけない行動TOP3!について解説させていただきました。
- 第3位:振り子運動
- 第2位:休みすぎ問題
- 第1位:病院に来るのが遅すぎる問題
こちらが今回紹介した行動TOP3でした。
引き続き、五十肩をしっかり治していきたいという方は、過去のブログも参考にしてみて下さい。
また、五十肩専門YouTubeチャンネルでも詳しく解説しています。
実際にリハビリを受けたい方は、当院にお電話にてリハビリの予約を取って頂けるといいと思います。
その際は、田邊をご指名下さい!
以上、院長の田邊こと、ベンベン先生でした!
田邊 雄(たなべ ゆう)院長(全日出勤) 通称;ベンベン先生、身長先生
略歴
2011年 金沢医科大学卒業
2018年 日本整形外科学会認定整形外科専門医取得
2018年 順天堂大学博士号取得
2020年 東京神田整形外科クリニック開業