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成長ホルモン補充療法 (小児)

1成長ホルモンとは?

2身長と成長ホルモンの関係について

3成長ホルモン補充療法の効果と安全性

4成長ホルモン補充療法の実際

5成長ホルモン補充療法はすべきではない!? 求められる高い倫理観

6専門医に相談を

1成長ホルモンとは?

成長ホルモンとは、その名前の通り成長(身長)に関わるホルモンになります。

男性ホルモンや女性ホルモンという単語は皆様も馴染みがあるかと存じますが、

まさにそれらと同じ種類の体の中で分泌される物質になります。

厳密に言えば、脳の下垂体(前葉)というところから分泌される

物質で191個のアミノ酸からなるタンパク質になります。

2身長と成長ホルモンの関係について

身長を伸ばす上において大事な要素は沢山あります。

タンパク質、ビタミン、ミネラルなどの十分な栄養。

そして適切な睡眠時間と高い睡眠の質、そして運動習慣など様々な要素が身長を伸ばす上において大事になってきます。

まずは、これらの生活習慣をただすことで身長を効率よく伸ばしてあげることが大事になります。

一方で全く同じように、栄養を摂取し、睡眠をとり、適切な運動を行っているのにも関わらず身長が伸び悩んでしまう方もいらっしゃいます。

もしかしたら、その原因は成長ホルモンかもしれません。成長ホルモンは全員が分泌するホルモンではありますが、分泌量は様々であり、個人差の強いのも特徴になります。

成長ホルモン分泌不全症では低身長をきたすことが知られており、

逆に成長ホルモン分泌過剰では過成長をきたすことも知られております。

身長と成長ホルモンは深く関係していることが事実になります。

3成長ホルモン補充療法の効果と安全性

成長ホルモン補充療法は誰にでもされるべきではなく、特発性低身長などで強く悩まれている方に行われる治療になります。

・Efficacy and Safety Results of Long-Term Growth Hormone Treatment of Idiopathic Short Stature.

・Effect of Growth Hormone Therapy on Height Velocity in Korean Children with Idiopathic Short Stature: A Phase III Randomised Controlled Trial

などなどの様々な論文によって成長ホルモン補充療法の効果や安全性が示唆されております。

これらの報告によれば、

成長ホルモン補充療法によって成長速度が2倍近くにまで高まったり、

3年間の治療で1.2SD程度(最終身長換算で9cm程度)改善されていることが分かります。

また安全性に関して言えば、基本的には体内で生成されるものを外部投与にて補充する治療になるため安全性は比較的高いものと考えられます。

一方で専門性の高い治療であり、十分な知見と治療経験が必要になるとも言えます。

 

Efficacy of Short-Term Growth Hormone Treatment in Prepubertal Children with Idiopathic Short Stature

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3874918/

こちらの論文は、韓国でシェア率の高いと言われているEutropin製剤における0.37mg/kg/weekで投与された場合のデータになります。

こちらでも優位に身長が伸び副作用も軽微なものが多かったとされています。

 

Recombinant growth hormone therapy for prepubertal children with idiopathic short stature in Korea: a phase III randomized trial

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5852196/

こちらはGrowtropin®-II (recombinant human GH)を0.37mg/kg/weekで投与したデータになります。

 

4成長ホルモン補充療法の実際

論文などの公のデータと共に私自身の治療経験から総合的に言える”実際”のところと致しましては、

最低半年は治療を行わなければその効果は得られず、

1〜2年間の治療が推奨され、治療効果はかなり個人差の強いものであると言えます。

特に、治療効果に大きく影響するのは治療開始時期になります。

治療開始時期として最も効果が高いと考えられるのは思春期開始前が適正時期になります。

ある報告によれば思春期開始時の身長がその人の最終身長をほとんど決めるとも言われるほど開始時期が大事になります。

また、同じ時期に成長ホルモン補充療法を行っても治療効果に差があるのも事実になります。

その治療効果の差と理由として考えられるのは、やはり睡眠、運動、食事などの生活習慣。そして遺伝的要素が関係していると考えられます。

 

5成長ホルモン補充療法はすべきではない!?求められる高い倫理観

成長ホルモン補充療法はまだまだ万人が受けるような一般的な治療ではないのが現状かと存じます。

身長が低いこと自体は病気ではなく、身長を医療の力で伸ばすべきなのかは高い倫理観が求められます。

身長治療に限らず高い倫理観が求められている点は他の治療と同様かも知れません。

回復見込みのない人で更に本人も治療を望んでいない場合どこまで治療介入すべきか?

効果エビデンスは不十分かも知れないが最後の希望で〇〇の投与を本人は強く希望しているがそれは治療介入すべきか?

歯並びがすごく悪いのは矯正治療対象だが、少しの歯並びの悪さは治療すべきか?

全く他人からすれば気にならない鼻だが、本人にとっては人生最大のコンプレックスである鼻を治療介入すべきか?

手術をしなくても治る骨折だが、より高いパフォーマンスを求めてリスクのある手術すべきか?

などなど、常に医療には高い倫理観と共に治療選択が行われます。

成長ホルモン補充療法も同様です。

決して現時点では万人が受ける治療ではなく、本人ご家族の身長に対する考え方や社会情勢などにも左右されるものと考えます。

6専門医に相談を

成長ホルモン補充療法は非常に専門性の高い治療になります。

また一方で非常に高い倫理観が求められる治療にもなります。

まずは専門医にご相談ください。LINEやお電話でのご相談もお待ちしております。

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尚、上記の一連の文章は

院長の田邊が直接記載しております。

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