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老化細胞を除去する薬剤セノリティクスで変形性膝関節を治るのか?

 

 

皆さん、こんにちは。

東京神田整形外科クリニック 膝治療責任者 理学療法士 主任 神林です。

医師 医学博士 整形外科専門医 「ベンベン先生」田邊です。


本当に皆さんの膝が治る時代になってきました。

幹細胞培養治療とPRP療法を受けられた方もしくは提案された方もいらっしゃると思いますが、これらの治療よりも効果が高いと言われているのがセノリティクスです。


本日は超最新バージョンということで、「セノリティクスで変形性膝関節症を治す」というテーマでお話させていただきます。

 

【目次】

 

 
当院の再生医療治療について

当院では膝の再生医療治療に力を入れております。
少しでもご興味を持たれた方は、当院の再生医療治療ページをご覧になってみてください。


東京神田整形外科クリニック
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セノティリクスとは

 

理学療法士 神林

セノリティクスとは、聞いたことがない方が多いと思います。私もこれを新聞で読んで情報を集めたところですが、セノリティクスとは何ですか?

 

ベンベン先生

セノリティクスとは何かと言いますと、東京大学の癌防御シグナル分野の中西教授が率いる研究グループによって発表された薬剤です。

 

まず、セノリティクスとは、老化(senescence)を意味する「セノ」と、対抗(lytics)を意味する「リティクス」を合わせた言葉です。

 

これからもセノリティクスについて詳しくお話ししていきますので、ご興味がある方はぜひ注目してください。

 

簡単に言うと老化を抑制するのがこのセノリティクスです。

例えば変形性膝関節症と言われた場合に一番問題になってくるのは、老化して軟骨がすり減ってくることです。

 

簡単に言うならば、老化しなければいいということです。

それはどうやったら治せるのかというところがポイントです。

 

今のところヒアルロン酸を打っていますが、ヒアルロン酸は若返ったり、軟骨を修復するわけではありません。

そこでセノリティクスを投与すると、老化する作用がなくなるということなのです。

 

例えば、私たちがよく話している再生医療も同じ話をしています。

皆さんも気づいてきたかもしれませんがキーワードは老化細胞です。

 

残念なことですが結局のところ、人間は必ず年を取ってしまいます。

年を取るとどんなことが起きてくるかというと、細胞はだんだん老化していきます。

 

老化した細胞ができてしまうと、その老化した細胞がいろんな物質を出し、その結果、周りに悪影響を及ぼしてしまいますのでそれをどう抑えるかがポイントとなってきます。

 

私たちは再生治療を行っていますが、60歳、70歳で自分の脂肪を100万円、200万円かけて培養する治療も悪くはないんです。

 

ただ、その中には老化細胞も含まれていないのか?と私は思っていたのですが、やはりそこが問題だというのがこの東大の研究で分かったということです。

 

私はこの話を「LIFE SPAN(ライフスパン)老いなき世界」という本で読んだのですが、読んでいる時にこの記事が出てきたので、今回話をさせていただいています。

 

老化細胞を除去する薬剤セノリティクスで変形性膝関節を治るのか?

写真①

 

経済新聞とか結構いろんなところに取り上げられていて、すごくいいなと思って話させていただいています。

 

説明するのは簡単じゃないんですが、この老化細胞をどうやって除去するのか、東大の中西教授の研究を拝見しました。

 

まず、世界で注目されているのはGLS1阻害剤というのが、老化細胞を除去してくれるということです。

GLS1はグルタミナーゼ1といいます。

 

老化細胞を除去する薬剤セノリティクスで変形性膝関節を治るのか?

図①

 

こちらの方の研究を見てみましょう。この情報は「Science」っていう雑誌の2021年の論文に載ってるような内容です。

 

老化細胞ができてしまって、それらが動脈効果を起こしたり、筋力を低下させたり、肺が固くなったり、肝臓が硬くなり、肝硬変になったり、腎機能が悪くなったりという問題があります。

 

GLS1によって老化細胞から出てしまうので、そこをカットしましょうというのがGLS1阻害薬です。

これらがもし可能になれば120歳まで生きることができると言われています。

 

理学療法士 神林

これは全身にもいいと言われているので、このデータを見てみると心臓や脳にも良いと言われていますよね?

 

セノティリスクの実臨床問題

 

ベンベン先生

それはメイヨー・クリニックの研究では、心臓にもいいと言われていて、日本だけではなく全世界で注目されているセノリティクスです。

 

皆さん、セノリティクスを投与したくなったでしょう。

ただ、ここで残念な話があります。

 

セノリティクスは今研究の段階であり、素晴らしい治療なんですが、いわゆる実臨床用の応用という意味ではまだされていないというところです。

2026年には臨床応用できるかなというくらいになっているんです。

 

今は2024年ですから、あと2年くらい待ってください。

私が思うに、私たちは「エクソソーム治療がすごく良い」とお話していますが、私の予想では、今後エクソソームとセノリティクスを併用していく時代になってくると思います。

 

私として皆さんにぜひ覚えていただきたいのが、このセノリティクスも若返りというよりは進行を抑えるというのが主の目的ということです。

 

例えば、80歳の人にセノリティクスを使って20歳に若返ったら、世の中が変な感じになると思いますよね。

 

いつも私が10年若返らせるとよくお伝えしていますが、だから10年ぐらいだったらごまかせるというか、80歳の人が70歳に間違われることはあるでしょう。

 

しかし、60歳の人が20歳に間違われることは、どんなことが起きても起きないですよね。

だから、このセノリティクスも同じで、最大はやっぱり10年分くらいのタイムラグを起こすことが可能だというのが私の見解です。

 

皆さん、少し落ち込んだかもしれないですが、セノリティクスに関してはまだ実用化されていないというのが現状です。

しかし、現在の特効薬としてウォートンジェリプレミアムエクソソームがあります

 

セノリティクスと同じように、ウォートンジェリープレミアムエクソソームも老化細胞に注目する必要があるということで、どの研究を見てもこの方向に向かっていく必要があります。

 

ウォートンジェリープレミアムエクソソームについて

 

ベンベン先生

現実に皆さんにとって安全で、きちんと効果があるのがウォートンジェリープレミアムエクソソームです。

 

ウォートンジェリープレミアムエクソソームは0歳の細胞を使用しています。

この0歳の細胞は、GLS1を出さないため心配がありません。

 

自分の脂肪を使用した時にそのGLS1が含まれているかどうかが非常に怖いところですが、0歳の細胞を使用することで、その心配がないというのがウォートンジェリプレミアムの良いところです。

 

これに関しては、当院では500例以上の治療実績があり、90%以上の人に効果があるというデータも出ています。

 

さらに、論文上でも軟骨の修復や関節の炎症の抑制、コラーゲンの増殖などが証明されています。

 

本当に、このウォートンジェリープレミアムエクソソームはセノリティクスがまだ実用化されていない現在、最も近い治療法と言えるでしょう。

 

老化細胞の除去というのは、進行を抑えることが主な目的になります。

その修復するという点では、エクソソームが強いと思います。

 

今後はおそらくエクソソームで修復しながら、セノリティクスで進行を抑えていくという形になるのではないかと私は思います。

 

理学療法士 神林

幹細胞培養治療やPRP療法を受けた方はSASP(細胞老化関連分泌物質)を気にして下さい。

SASPとは、1つの細胞が老化すると他に分泌してしまう物質のことです。

その老化を抑えることは非常に大切になってきます。

 

先ほど先生の話にもあったように、古い細胞、年取った細胞を体の中に入れると、それが波及する恐れがあるとされています。

 

このSASPをどれだけ排除できるかが、現在の特効薬であるエクソソームの重要な役割となります。

 

セノリティクスも似たような薬剤になるわけですが、このような治療が現在の医学で発展しつつあると言われています。

 

日本の医学の発展について

 

ベンベン先生

医学はどのように発展してきたかというと、主には戦後に発展しています。

戦前は、まだお祈りしている時代から科学的な部分が出てきたということです。

初めは抗生物質から始まったんですね。

 

ペニシリンの発見によって抗生物質の時代が始まりました。

その後、抗がん剤の時代が到来し、がんとの戦いが始まりました。

 

特に1900年の後半から2000年にかけて、遺伝子をどうコントロールするかが重要な研究テーマとなりました。

 

2000年代に入ると、更に進化し、アンチエイジングという新たなフェーズに入りました。

これまでは生きるか死ぬかの問題が中心でしたが、2010年以降、特に健康的に楽しく生きる「健康寿命」が重視されるようになりました。

 

この流れの中で、変形性膝関節症もそのタイプの1つとして注目されるようになりました。これは病気ですが、放置すると人生が楽しくなくなるため、どうにかして再生させようという動きがありました。

 

最初は再生医療が思うように進まなかったものの、徐々に実際に効果を発揮するようになってきました。

 

現在は、セノリティクスという新しい技術が注目されています。

これは老化を抑制することで、より健康的な長寿を実現することを目指しています。

私は日本で最初にセノリティクスを変形性疾患に応用するかもしれません。

 

そのため、私の発信を見ていただければ、この新しい技術について学ぶことができるでしょう。

 

エクソソームの選定基準

 

理学療法士 神林

ただ今、セノリティクスを利用して変形性膝関節症を治すことはできませんが、最も効果的な現行治療としてウォートンジェリープレミアムエクソソームをお勧めします。

 

ウォートンジェリープレミアムエクソソームは、MISEV2018という基準を遵守しており、これにより提供される治療の質に大きな差があります。

 

老化細胞を除去する薬剤セノリティクスで変形性膝関節を治るのか?

図②

 

この基準に基づく治療は、安心安全な薬剤を使用しており、膝の痛みを直すことや軟骨の再生など、多くのメリットがあります。

 

エクソソーム治療を受ける際にも、MISEV2018に準拠しているかどうかを確認することが重要です。

 

まとめ

 

理学療法士 神林

今回は超最新バージョンとしてセノリティクスに焦点を当て、変形性膝関節症をどのように治療するかについてベンベン先生と詳しく解説しました。

 

膝の痛みに悩む方、半月板損傷や変形性膝関節症で診断された方で、手術以外の治療を希望する場合は、当院の再生医療外来をご利用ください。

 

これからも膝に関する情報を一生懸命配信していきますので、膝痛開放ブログのチェックをお願いいたします。 

膝専門YouTubeチャンネルでも配信していますので、ぜひチャンネル登録もよろしくお願いいたします。 

質問がある方は、コメント欄よりメッセージをください。 

 

また、当院の公式LINEをお友達登録していただくと、LINEでも膝に関するご相談をしていただけます。

 

 
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