【膝が痛い人向け】安全な立ち上がり方・座り方【理学療法士解説】
今回は、膝痛の方の立ち上がり方・座り方について解説していきます。
膝が痛い方や変形性膝関節症の方で、立ち上がりの際・座る際に膝の痛みを訴えている事がとても多いのが現状です。
変形性膝関節症の初期の段階の症候はこちらが挙げられます。
①膝のこわばり
②座位を続けた後の立ち上がりの痛み
③歩き始めの痛み
変形性膝関節症が進行していくと、歩きの時に痛みが出てきたり、階段を昇ったり下ったりする時に痛みが出てきたり、もしくは変形が強まってしまうという事が進行度によって変わってきます。
今回はなるべく膝に負担をかけないように、痛みを抑制した立ち上がり方・座り方を紹介していきます。
①痛みを抑制した「立ち上がり方」
まず1つ目は、痛みを抑制した「立ち上がり方」です。
立ち上がりの基本は、なるべく低い所ではなく高い所に座ってください。
なぜかというと、低い所ですと膝が過度に曲がってしまってストレス(負担)が増大するためです。
ですので低い所ではなく、なるべく高い所に座る心掛けをしてみてください。
ポイントを紹介します。
今回は左足を痛い方と仮定します。
まず痛い方の足を伸ばし、伸ばしたまま床に足を置きます。
この状態で膝が曲がらないような環境設定をしてください。(写真1・2)
写真1 写真2
その状態で両手を使ってバランスを取るように、右足(痛みがない方)に体重をかけながらゆっくり立っていきます。(写真3)
この時、左足(痛みがある方)は膝が曲がらないようにしてください。(写真4)
写真3 写真4
後は先程説明したように、ずっと座りっぱなしの状態でいきなり立つと膝が痛くなることがありますので、その際は1〜2時間座っていて膝に痛みが出る方は、立ち上がる前に屈伸運動をやってみてください。
その後、足を床に置いてゆっくり立ちます。
②痛みを抑制した「座り方」
続いて痛みを抑制した「座り方」です。
座り方も立ち上がりと同様に、痛い方の足を伸ばした状態で座ります。
まずは痛い方の足を前に伸ばした状態で、膝が曲がらないようにします。(写真5)
その状態で両手を使ってバランスを取るように座っていきます。(写真6)
写真5 写真6
このように低い所よりも高い所の方が座りやすい特性を持つので、なるべく高い所に座る意識を持って環境設定を行ってみてください。
まとめ
立ち上がり方・座り方はいかがだったでしょうか?
現在膝が痛くて悩んでいる方は是非チャレンジしてみて、膝の痛みを一緒に取っていきましょう。
今回は、膝痛の方の立ち上がり方・座り方について解説していきました。
今後も膝や再生医療に関する記事や動画を配信していきます。
是非、膝専門YouTubeチャンネルの登録もよろしくお願いいたします。
こちらではコメントでも相談に乗っていますので、気兼ねなくコメントをよろしくお願いいたします。
以上、理学療法士の神林でした。